すべてのモデルが前年同月の販売台数を上回っているのだが、中でも好調だったのがフォレスターだ。フォレスターは2万台の大台を超える2万1005台を販売。これは北米スバルにおけるフォレスターの歴史の中で、過去最高の数字である。
また、アウトバックとクロストレック(日本名:XV)も販売台数を大きく伸ばした。アウトバックは1万7053台で前年同月比99%増、クロストレックに至っては1万4065台で前年同月比175.9%増を達成している。
販売部門のジェフ・ウォルターズ上級副社長は、「COVID-19パンデミックの影響を受けた昨年3月の自動車業界の状況を考えると、スバルチームが過去最高の3月を達成し、また北米スバルの歴史の中で2番目に良い月を実現できたことは、大変素晴らしいことです。優れた販売店の皆様のおかげであることに感謝するとともに、今後もこの勢いを維持していきたいと考えています」と述べた。
一つ心配なのは、半導体の供給不足による生産調整の影響だ。スバルは4月5日、半導体を使用する部品の一部で供給に支障が出る見込みとなったため、4月10日〜27日の間、群馬製作所・矢島工場の操業を停止しすると発表したばかり。こうした生産調整が、右肩上がりのセールスに水を差すことがなければいいのだが…。
北米スバル・車種別販売台数【2021年3月】
フォレスター:2万1005台(+123.2%)
インプレッサ:3636台(+51.8%)
WRX/STI:2290台(+69.1%)
アセント:5111台(+26.6%)
レガシィ:2325台(+42.6%)
アウトバック:1万7053台(+99%)
BRZ:241台(+111.4%)
クロストレック(日本名XV):1万4065台(+175.9%)
トータル:6万5726台(+101.6%)
※( )内は前年同月比