北米スバル(Subaru of America)の21年3月は、「過去最高の3月」となった。販売台数は6万5726台で、新型コロナウイルスの影響が色濃かった前年と比べると約2倍の大幅増だ。その中でも好調だったのがフォレスターで、3月の販売台数は初めて2万台を超えた。

21年3月の北米スバルはフォレスター、アウトバック、クロストレックの3本柱が絶好調!

2020年は新型コロナウイルスのパンデミックが世界経済全体に大きな影響を与えたが、21年になって自動車業界は急速にその勢いを取り戻しつつあるようだ。北米スバルの21年3月は絶好調で、販売台数は6万5726台を記録した。これは前年同月(3万2611台)と比較すると約102%増で、北米スバルの3月としては史上最高の数字。7万0039台を販売した19年8月に次いで、同社史上2番目に好調な月となった。また年初来の販売台数は16万0426台を数えており、前年第1四半期と比較すると23%の増加。第1四半期の販売台数としては同社史上最高の成績を達成した。




すべてのモデルが前年同月の販売台数を上回っているのだが、中でも好調だったのがフォレスターだ。フォレスターは2万台の大台を超える2万1005台を販売。これは北米スバルにおけるフォレスターの歴史の中で、過去最高の数字である。




また、アウトバックとクロストレック(日本名:XV)も販売台数を大きく伸ばした。アウトバックは1万7053台で前年同月比99%増、クロストレックに至っては1万4065台で前年同月比175.9%増を達成している。

北米で絶好調のスバル・フォレスター。

日本ではいまだに先代が継続販売中のスバル・アウトバック。日本でも新型のステアリングを握ってみたいものだ。

日本ではXVの名前で販売されているクロストレック。

販売部門のジェフ・ウォルターズ上級副社長は、「COVID-19パンデミックの影響を受けた昨年3月の自動車業界の状況を考えると、スバルチームが過去最高の3月を達成し、また北米スバルの歴史の中で2番目に良い月を実現できたことは、大変素晴らしいことです。優れた販売店の皆様のおかげであることに感謝するとともに、今後もこの勢いを維持していきたいと考えています」と述べた。




一つ心配なのは、半導体の供給不足による生産調整の影響だ。スバルは4月5日、半導体を使用する部品の一部で供給に支障が出る見込みとなったため、4月10日〜27日の間、群馬製作所・矢島工場の操業を停止しすると発表したばかり。こうした生産調整が、右肩上がりのセールスに水を差すことがなければいいのだが…。



北米スバル・車種別販売台数【2021年3月】


フォレスター:2万1005台(+123.2%)


インプレッサ:3636台(+51.8%)


WRX/STI:2290台(+69.1%)


アセント:5111台(+26.6%)


レガシィ:2325台(+42.6%)


アウトバック:1万7053台(+99%)


BRZ:241台(+111.4%)


クロストレック(日本名XV):1万4065台(+175.9%)


トータル:6万5726台(+101.6%)


※( )内は前年同月比

情報提供元: MotorFan
記事名:「 V字回復を達成した北米スバルの21年3月。2万台を超えて絶好調だったのは日本でも人気のあのSUV!