ちなみに、前後バンパーの形状変更は悪路走破性にも貢献しており、アプローチアングルは18.6度から20.0度へ、ランプブレークオーバーアングルは19.4度から21.2度へ、デパーチャーアングルは21.7度から23.6度と向上している。
タイヤはヨコハマのオールテレインタイヤ「ジオランダー」を装着するが、ロゴの盛り上がった部分を白くペイント。これは初代アウトバックへのオマージュだというから心憎い。専用カラーの「ガイザーブルー」は、ラリーの伝統と国立公園で見られる風景をイメージしたものだという。
また、ノーマルのアウトバックは未使用時は折り畳めるユニークなルーフレールを採用していたが、ウィルダネスでは一般的なラダータイプのルーフレールに変更。ルーフテントなど、より重い荷物を積むことが可能となっている。
インテリアでは、各部にカッパーカラーがあしらわれているのが目を引く。シート表皮には撥水加工が施されているほか、フロアマットも全天候型(ウィルダネスのロゴ入り)を標準装備。さらに荷室はリヤシートバックを含めて防水仕様となっている。アウトドアで遊んだ後でも気兼ねなく乗り込んだり、荷物を積んだりすることができそうだ。
エンジンに関しては変更なく、260馬力を発生する水平対向4気筒2.4Lターボを搭載する。トランスミッションは前述の通り、リニアトロニックCVTだ。
北米スバルは、このアウトバック・ウィルダネスの価格を2021年後半に発表するとしている。いまだに旧モデルのアウトバックが販売されている日本で、ウィルダネスに乗ることができる日はやってくるのだろうか…。