3月10日、グループPSAジャパンはDSオートモビルの旗艦SUV「DS7クロスバック」のラインナップに、プラグインハイブリッドパワートレインを搭載した四輪駆動モデル「DS7クロスバックE-TENSE 4×4グランシック」を追加設定し、同日発売した。税込車両価格は732万円だ。

1.6ℓターボエンジンに前後2基のモーターを組み合わせ、システム総合で300ps/520Nmを発揮

パワートレインは、200ps/300Nmを発揮する1.6ℓ直列4気筒ガソリンターボエンジンに、110ps/320Nmのフロントモーターと112ps/166Nmのリヤモーター、電動化モデル専用の8速AT(e-EAT8)を組み合わせたプラグインハイブリッド。システム総合では300ps/520Nmを引き出す。ガソリンエンジンの低速トルクを前後のモーターが補うことで、5.9秒の0-100km/h加速タイムを実現する。

前後のモーターはまた、緻密な協調制御により路面状況に応じたアクティブな駆動力制御を行う。SUVならではの行動範囲の拡大と、より高い走行性能を、DSオートモビルならではの極めて洗練されたライドフィールで提供する。

E-TENSE 4×4には5つのドライブモードが用意されている。効率の最大化を図る「ハイブリッド」モード、DSアクティブスキャンサスペンション(※)を作動させる「コンフォート」モード、内燃機関のポテンシャルを最大限に引き出す「スポーツ」モード、前後のモーターを独立して制御しトラクションを最大化する「4WD」モード、そしてデフォルトの電動モーターのみでゼロエミッション走行をする「エレクトリック」モードだ。そしてこれらのモードとは別に、フォーミュラEからインスパイアされた「Dモード」と「Bモード」のふたつのエネルギー回生システムが実装されており、ドライバーは好みに応じてシフトレバーの操作により随時選択できる。


※マルチファンクションカメラの画像解析で、前方の路面状況をセンシングしてフィードフォワードでサスペンションを自動制御するサスペンション

リヤシート下部に配置されるリチウムイオンバッテリーのエネルギー容量は13.2kWhで、WLTCモードで56kmのEVモード航続距離をマーク。ハイブリッド燃費は14.0km/ℓと発表された。

バッテリーの充電はコンセント型とウォールボックス型の普通充電に対応。100%充電にはコンセント型(3kw/15A/200V)の場合で約5時間、ウォールボックス型(6kW/200V)で約2.5時間を要する。なお、車両には専用電源ケーブルが付属する。

ユーザーは無料のスマートフォン用アプリ「MyDS」から、充電予約と状況の確認、そしてエアコンのプリコンディショニングの遠隔操作が可能だ。

内外装のデザインは基本的に純エンジン車と変わらずDSモデルらしいフレンチエレガンスが表現されているが、フロントフードやリヤゲートに「E-TENSE」のエンブレムが装着され、電動化モデルであることをさりげなく主張する。

●DSオートモビル公式WEBサイト「DS7クロスバックE-TENSE 4×4グランシック」
情報提供元: MotorFan
記事名:「 DS7クロスバックにプラグインハイブリッドを搭載した四輪駆動モデル「E-TENSE 4×4」が追加設定! EVモード航続距離は56km