「第37回 日産 童話と絵本のグランプリ」では、2020年7月から10月までの募集期間に全国のアマチュア作家の方々から、創作童話2283編と絵本413編の合計2696編の作品が応募された。選考の結果、「童話の部」の大賞は、数井 美治さん(千葉県在住)の作品『ながみちくんがわからない』が、「絵本の部」の大賞は、だるまもりさん(兵庫県在住)の作品『マロングラッセ』が受賞した。
「童話の部」の大賞に選ばれた『ながみちくんがわからない』は、ひとりの少女が同級生の長道くんに興味を持って下校時に後ろをついて帰る物語。リズム感のある文章で、女の子の視点から男の子の行動をユーモラスに描いている点が高く評価された。
一方「絵本の部」の大賞に選ばれた『マロングラッセ』は、大好きなマロングラッセを買った主人公がクマにぶつかってしまうところから話が始まる。独創的なストーリー展開と色彩鮮やかな独特の画風に心惹かれる作品である点が評価された。
そのほか、「童話の部」では優秀賞3編と佳作20編が、「絵本の部」では優秀賞3編と佳作10編が選ばれた。入賞作品および作家は下記のとおり。
日産自動車は、今回大賞および優秀賞を受賞した作品計8編と入賞者を紹介した「第37回 日産 童話と絵本のグランプリ 童話・絵本入賞作品集」を制作し、日産グローバル本社ギャラリーなどで無償配布する。また、大賞受賞作品は、2021年12月にBL出版株式会社より出版される。
さらに同社は、出版した作品を全国の約3500の公立図書館や、同社の事業所周辺の幼稚園・保育園約800園に寄贈するとともに、海外事業拠点周辺の日本人学校・日本語補習校にも贈呈しており、これまでに国内外で寄贈した本は26万冊を超えた。