「アウディe-tron GTは、未来のグランツーリスモの姿をアウディ流に解釈したものです。そのデザインは、紛れもなくプレミアムカーのものです。印象的なドライビングパフォーマンスを提供するこのクルマは、もっともエモーショナルな方法で、eモビリティを表現したモデルと言えるでしょう。さらに、サステイナビリティを強く意識したコンセプトが、このクルマの特徴を明確に表現しています。それはドライブコンセプトだけではなく、ベーリンガーホフ工場におけるすべての生産工程は、カーボンニュートラルな方法で行われています。この事実は、生産施設、従業員、アウディの将来にとって重要な意味を持っています」
ボディは全長4.99×全幅1.96×全高1.41mという堂々たるサイズで、スポーティなスタリングが特徴。フロントマスクやリヤエンドは直彫刻的で、張り出したフェンダーや流麗なルーフラインと合わせてe-tron GTが4ドアグランツーリスモとして確かな走りの性能を備えていることが体現されている。ボディの空気抵抗係数(Cd値)は0.24をマークするなど、エアロダイナミクス性能も高水準だ。
ドライブユニットは、前後それぞれを駆動する合計2基のモーターと、リヤに搭載するEV用2速AT、85kWhの容量を持つ800Vリチウムイオンバッテリーで構成。モーターは合計で476ps/630Nmを発揮し、0-100km/h加速を4.1秒でこなす。最高速度は245km/hで、航続距離は最大487km。
高性能版となる「RS e-tron GT」も設定され、こちらは598ps/830Nmを発揮することにより、0-100km/h加速は3.3秒をマーク。250km/hのトップスピードを実現する。
いずれのモデルもローンチコントロールが備わり、最大2.5秒間、最高出力をe-tron GTで530ps、RS e-tron GTで646psに引き上げることが可能だ。
メカニカルコンポーネントとしてはこほか、リヤアクスルのデフロックやダイナミックハンドリングシステムが標準装備され、RS e-tron GTではさらに3チャンバー仕様のアダプティブエアサスペンションが搭載されている。両モデルともに、オプションで後輪操舵システムのオールホイールステアリングや、カーボンセラミック製のブレーキディスクが選択できる。
インテリアデザインも先進的でスポーティだ。低い着座位置や広いセンターセンターコンソールにより、キャビン空間は開放感に溢れている。後席のベンチシートは大人の乗員にも適したスペースが確保されている。トランク容量はe-tron GTで405ℓ、RS e-tron GTで366ℓを確保する。内装の素材にはレザーではなく、リサイクル素材を多用しするなど、持続可能性も追求されている。
インパネには12.3インチディスプレイのアウディバーチャルコックピットプラスや、10.1インチのMMIタッチディスプレイを搭載。オンライン接続に対応しているほか、音声制御機能も与えられている。ヘッドアップディスプレイはオプションで選択できる。
運転支援システムは、多彩な先進機能で構成するアウディプレセンスを標準装備。オプションで「ツアー」「シティ」「パーク」の3パッケージがプラスでき、これらにはアダプティブクルーズアシストやリモートパークアシストプラスが含まれている。