まずは、2020年の順位を見てみよう。
第1位に輝いたのは、トヨタ・ヤリスである。ヤリスは、ヤリスとヤリスクロスを合わせた台数で15万1766台だったのだ。ヤリスとヤリスクロスが同じ「ヤリス」扱いなら、ほかにもあるだろう? ということで、上位モデルを再度検討し直してみた。
まずは、アルファードとヴェルファイア、ノアとヴォクシー、ルーミーとタンクなどがすぐに思い浮かぶ。ヤリスとヤリスクロスよりずっと「ハードウェア的には同一モデル」だろう。
それから、トヨタ・ライズとダイハツ・ロッキーを忘れるわけにはいかない。
アルファードとヴェルファイアを合計すると10万8752台
ノアとヴォクシーを合計すると11万4951台
ライズとロッキーを合計すると15万7191台
ルーミーとタンクを合計すると14万532台
となる。
1位 トヨタ・ライズ&ダイハツ・ロッキー:15万7191台
2位 トヨタ・ヤリス:15万1766台
3位 トヨタ・ルーミー&タンク:14万532台
4位 トヨタ・カローラ:11万8276台
5位 トヨタ・ヴォクシー&ノア:11万4951台
6位 トヨタ・アルファード&ヴェルファイア:10万8752台
7位 ホンダ・フィット:9万8210台
8位 ホンダ・フリード:7万6283台
9位 トヨタ・シエンタ:7万2689台
10位 日産ノート:7万2205台
となって、1-7位までトヨタが独占!ということになった。トヨタ強し!である。
次に、2016年ー2019年のTOP20を振り返ってみよう。
2020年にはっきりしたのは、プリウスの退潮である。2016年からずっとTOP3にいたプリウスが2020年はTOP10圏外へ転落したのだ。ハイブリッドカーの先駆者として、ハイブリッド専用車として走り続けたプリウスだが、ハイブリッドが珍しくなくなったいま、その存在理由が問われているのかもしれない。
ずっと人気を保ち続けるのは難しい。もちろん販売力も問われるしライバルモデルの動向にも左右される。上の表で黄色く塗られているクルマは、2016-2020年の5年間、ずっとTOP20圏内に居続けている、いわば「日本の定番」モデルである。
今度は、トヨタ車比率を考えてみた。
色の付いたクルマがトヨタ車である。
過去4年分も見てみると、年年トヨタの力が強くなっているように見える。2021年の市場動向がどうなるかわからないが、トヨタの牙城に迫れるのは、日産ノートだろうか?