トヨタ・ブランド:183万7900台(前年比11.9%減)
レクサス・ブランド:27万5041台(前年比7.7%減)
合計:211万2941台(前年比11.3%減)
2020年の年央は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、北米工場の生産がストップしたり、地域によっては販売店が営業できなかったりする時期があり、販売台数は一時大きく落ち込んだ。ところが、夏以降、販売台数はV字回復。2020年12月の数字を見てみると、北米トヨタの販売台数は24万9601台(前年比20.4%増)という好調ぶり。2020年で最高の月となった。
【2020年・12月販売台数】
トヨタ・ブランド:21万1378台(前年比22.9%増)
レクサス・ブランド:3万8223台(前年比8.2%増)
合計:24万9601台(前年比20.4%増)
新型コロナウイルスに関してはワクチン摂取が始まるなど、感染拡大に向けて明るい材料も出てきている。2021年も、このまま好調なセールスが続くことを期待したいものだ。
北米トヨタの販売ランキング、1位はRAV4、2位はカムリ、3位はタコマ
さて、ここから先は2020年に北米でどんなトヨタ車が売れたのかをチェックしてみよう。まずは、トヨタ・ブランドからだ。ベスト10のうち、5台が日本未導入の車というのがおもしろい。日本と北米では、マーケットの特性が異なることがよくわかる。
そして、記事タイトルの質問の答えだが、北米トヨタで3番目に売れたクルマはタコマ。全長5m以上のピックアップトラックが年間23万台も売れるのだから驚きだ。
ぶっち切りで北米トヨタの販売台数首位に立つRAV4。北米では4年連続ベストセラーSUVの座に君臨している。北米で19年連続のベストセラー乗用車となったカムリ。北米では2.5L直4ハイブリッド以外に、2.5L直4ガソリン、3.5LV6ガソリンをラインナップする。16年連続で北米の小型ピックアップトラックのベストセラーとなっているタコマ。「小型」というのはアメリカ基準で、全長は5.4mに達する。全幅など細部は異なるものの、日本と基本的には共通となった新型カローラ。写真は専用サスやエアロをまとうスポーツグレードのアペックスエディション。日本ではかつてクルーガーとして販売されていた3列シートのSUVがハイランダーだ。現行モデルは4代目となる。北米で人気のフルサイズ・ピックアップトラックのカテゴリーで、フォードF150やシボレー・シルバラードと鎬を削っているのがタンドラ。2020年12月は前年比39.1%増の1万2124台を販売した。かつて日本ではハイラックスサーフとして販売されていた4ランナー。5世代目の現行型は2009年登場の長寿モデルとなっている。初代は2001年にアメリカ上陸を果たしており、2020年は20周年だったプリウス。写真はそれを記念したアニバーサリーエディションだ。北米では2.0L直4エンジンのみのラインナップとなるC-HR。当初、北米では「サイオン」ブランドで発売される予定だった。北米では人気がすっかり下火になったミニバンだが、シエナはなんとか10位にランクイン。全長約5m、全幅約2mという堂々としたサイズで、3.5LV6エンジンを搭載する。2020年12月は前年比45.2%増の7513台を販売した。レクサス・ブランドはどうだろうか。こちらは年間販売台数・ベスト5をご紹介しよう。5台中3台がSUVという点に注目したい。
2015年4月のニューヨークショーでデビューした現行型RX。2021年モデルではブラインドスポットモニターの全車標準装備化が行われた。N Xは日本と同様、2.0L直4ターボと2.5L直4ハイブリッドを展開する。元々はカムリプロミネント・4ドアハードトップの北米版だったレクサスES。日本仕様は2.5L直4ハイブリッドのみだが、北米では2.0L直4ガソリン、2.5L直4ガソリン、3.5LV6ガソリンと幅広いエンジンを用意し、4WDも選択可能。北米では初めてサブスクリプションで購入できるレクサス車だったUX。2019年の販売台数は1万6725台だったので、わずかではあるが販売台数を伸ばしているのは立派。北米では2020年9月にビッグマイナーチェンジを発表したIS。そのおかげで、2020年12月の販売台数は2289台と、前年12月のほぼ倍を記録した。