TEXT●萩原文博(HAGIWARA Fumihiro)
私もそうですが、多くの人にとってのクルマ選びは全ての要望を叶えた1台を選ぶということがポイントとなります。
例えば、私の場合クルマ選びの条件は「駐車場が立体式のため全幅1800mm、全高1550mm」というサイズの壁がまず立ちはだかります。そのうえ予算、荷室の広さ、天候や路面状況に左右されない走行性能という自分なりの条件で選んでいった結果、レガシィアウトバック、XVハイブリッドと2台続けて10年間スバル車に乗っていました。
今回の『私ならこう選ぶ! 理想の2台持ちはこの組み合わせ』というテーマは正直言って永遠の夢かもしれません。しかし、現在の生活環境で2台持つならば...という理想を考えてみました。
まず1台目は仕事を中心にプライベートでも使用できる実用車です。チョイスする条件は先ほども書きましたが、全幅1800mm、全高1550mmの立体駐車場に対応したボディサイズ、リアシートを倒さなくてもカメラや脚立などの機材を詰める積載能力、高い機能性を実現した運転支援システムを搭載していること。そして最近加わったのが未来を見据えたパワートレインであること。すなわちハイブリッドなどの電動化技術を採用しているということです。
2020年も年間200台以上のクルマに試乗してきましたが、今自分にピッタリの実用的なクルマとして選んだのはマツダMX-30です。
2020年10月に販売開始したマツダMX-30は新世代商品群第3弾のコンパクトSUVです。魂動デザインの拡がりにチャレンジした「ヒューマンモダン」というデザインコンセプトはシンプルながらフレンドリーな表情が特徴です。また、観音開きのフリースタイルドアを採用するなど他のSUVにはない新しい提案も魅力です。
ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mmと立体駐車場に対応していますし、ラゲージ容量も400Lを確保しています。搭載するパワートレインはeスカイアクティブGと呼ばれる2L直4ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドを搭載しています。
運転支援システムも被害軽減ブレーキ技術スマート・ブレーキ・サポート(SBS)に交差点での衝突事故回避・被害軽減をサポートする機能を設定するなど運転支援システムも充実しています。まさに私にとって仕事のアイテムとしてピッタリの1台です。
そしてもう1台は自分のための趣味のクルマとして日産R32型スカイラインGT-Rを所有したいです。
まだ20代のときに所有していたクルマなので、再びということになりますが、当時はかなりチューニングしていたので、今度はフルノーマルで乗りたいです。そう思ったのは、以前取材させて頂いた方の中に平成元年12月から30年以上R32型スカイラインGT-Rに乗り続けているユーザーさんを見て、「自分ももう一度所有したい」と思ったからです。
R32型スカイラインGT-Rはトランクの容量もあるし、リアシートもあり実用性も抜群ですが、もし2台持ちできるのであれば、一人でドライブするときだけに乗りたいと思います。以前乗っていた時はアルミホイールとシートの盗難の被害に合いましたが、普段見えない立体駐車場のパレットに置いておけば盗難の心配もないので安心です。
『理想の2台持ち』は毎日更新です!
1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、
カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!