LG Electronicsとマグナ・インターナショナルは、一部自動車メーカー向けのe-モーター、インバーター、車載充電器(OBC)の生産と、電気自動車への世界的シフトをサポートするe-ドライブシステムの生産をする合弁会社を設立することを発表した。

 この新しい合弁会社:LGマグナe-パワートレイン(仮名)は、マグナの電動パワートレインシステムとワールド・クラス・マニュファクチャリング技術を、LGが持つe-モーターとインバーターのコンポーネント開発技術と掛け合わせることにより、電動パワートレイン市場での相互成長を加速させる。当合弁会社は、両社の既存技術、エンジニアリング能力、そして世界各地の拠点を利用することにより、電動パワートレイン製品提供を継続的に成長させることが可能。e-モーター、インバーター、e-ドライブ市場は、2030年までに大幅に成長することが予測されており、当合弁会社は、ワールド・クラス・ポートフォリオをもって、この急成長するグローバル市場にアプローチすることを目標としている。




 LGは、シボレーのボルトEVやジャガーIペースなどの電気自動車用コンポーネント開発でその経験を強固なものにした。マグナは、ソフトウェア技術とシステム統合技術でこの合弁会社に貢献し、LGは、市場化時間短縮とEVコンポーネントの生産規模拡大加速の面で寄与することが期待されている。この合弁会社は、信頼性のあるコンポーネント製品ポートフォリオから電動パワートレインのインテグレーションまで、客先が必要な製品を提供する。




 マグナの現・プレジデントであり、次期最高経営責任者であるスワミ・コタギリ氏は「この協業は、電動化の最前線に立つという戦略や多様なワールド・クラス・ポートフォリオで自動車メーカーをサポートするというマグナの戦略に完全に合致しています」とし、「急加速する電動化市場に継続的に投資しながら、両社の強みを組み合わせることで、投資効率と市場化スピードを上げるだけでなく、その他の相乗効果にも期待しています」とコメントしている。




 LG Electronicsの車載コンポーネントソリューションズ・カンパニーのプレジデントであるDr.KimJin-yong氏は「電動化分野で市場リードを維持しようとするメーカーには、破壊的革新を必要とします。この合弁契約を通して、LGは、巨大な潜在性のある成長機会をもたらす自動車コンポーネント事業の新しいフェーズに入ります」とし、「LGの優れた能力を、マグナの広く豊富な経験と歴史と併せると、当社1社で行うよりよりスピーディに、EVパワートレイン分野を変革させることが可能になると信じています」とコメントしている。




 この合弁会社は、米国、韓国、中国にあるLG拠点に1,000名以上の従業員を配置、2021年7月中には、LGの株主や各関係規制当局からの承認を取得するなどさまざまな条件をクリアする予定。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 LG 、マグナ:パワートレインの電動化市場で拡張するため合弁契約を締結