バス車両の自動運転化により、乗務員が乗車しない状況においては、タイヤに関するトラブルを未然に防止する必要性が高まることが予想される。これに応えるため、今回の実証実験においては、欧州やアジア大洋州地域などの運送事業者に展開している「Tirematics」をトライアルとして導入する。
「Tirematics」はタイヤに設置したセンサーがタイヤの内圧・温度情報を計測し、クラウドを通じて車両管理者等と情報を共有するモニタリングシステム。ブリヂストングループ独自のサービスネットワークと組み合わせることで、バス事業者により最適なタイヤメンテナンスの提供が可能になる。これにより、タイヤ起因の交通事故やトラブルの未然防止、燃費の向上や管理工数減などによるタイヤのトータルコスト削減などの顧客価値をバス事業者に提供すると共に、多くの乗客の安全・安心を支える社会価値の提供にも貢献できると同社は訴求している。
なお、この実証実験は、経済産業省・国土交通省の事業を受託した産業技術総合研究所より西日本鉄道が実証事業者に選定され、実施するもの。ブリヂストングループは、7月に実施された神姫バスでの実証実験に続いてサポートを行っている。