プロダクションカー部門でのFerrari Romaの受賞について、審査員は次のように述べている。
「フラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリのデザインチームは、Romaで驚くべき仕事をやり遂げました。このモデルはグラン・ツーリズモのクラシカルなラインを再解釈し、官能的で心に訴える最先端のデザインで21世紀によみがえらせました」
マラネッロ生まれの新2+クーペであるFerrari Romaは、高貴で洗練されたタイムレスなデザインと、ユニークなドライビングエクスペリエンスに欠かすことのできないパワーと敏捷性が特徴だ。Ferrari Romaを特徴づけるイタリアンスタイルは、1950~60年代のローマで花開いた自由なライフスタイルを現代的に再解釈したものであり、Romaという印象的なモデル名はそこから生まれた。Romaのスタイリングは、クリーンで統一感のあるフォルムが特徴です。美しく調和したプロポーションや、バランスの取れたピュアで優美なボリューム感には、フェラーリの歴代ミッドフロント・エンジン・グランドツーリングカーの伝統が色濃く反映している。その最も象徴的な例である250 GT Berlinetta lussoなどからインスピレーションを得ながらも、極めて現代的なアレンジを施すことで、洗練された正統派のスタイリングとなった。同時に、滑らかなラインによって、すべてのフェラーリに共通するスポーティさも合わせもっている。