ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、プレミアム・ミッドサイズステーションワゴンV60、プレミアム・エステートV90とプレミアム・クロスオーバーV90 Cross Countryの装備を一部変更するとともに、パワートレーンに48Vハイブリッドを導入することで全車電動化を図り、10月21日より発売すると発表した。

V90

V90シリーズは安全性を飛躍的に向上させ、電動化や高度な運転支援技術の搭載まで見据えた「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」プラットフォームにより開発され、T字型のトールハンマーヘッドライトを象徴とするボルボの新デザインがXC90に次いで採用されたモデルだ。国内への導入後初めての内外装の一部変更と、搭載する全てのパワートレーンの電動化を図った。価格は714万円から1014万円となっている。




今回、2017年のデビュー以来初めてとなる内外装デザインと、装備の一部変更が実施された。


<エクステリア>


フロント・グリル、フロント・バンパー、リアバンパー、アルミホイールに新デザインを採用し、リアランプのデザインが変更され、ウィンカーがシーケンシャルタイプになった。




<インテリア>


「CleanZone – アドバンスト・エア・クオリティ・システム(PM2.5センサー、車内自動換気機能付)」が標準装備された。車内から微粒子状物質を除去することでPM 2.5粒子を最大95%車外に排出することが可能となり、これにより車内のエアクオリティが最適化され、大気汚染や微粒子による健康への悪影響を抑制する。併せて「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」が標準装備された(Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription除く)。また、オプションのB&Wプレミアムサウンド・オーディオシステムがアップグレードされ、音場再現性が更に向上し、新たに“Jazz Club”モードが追加採用された。

パワートレーンは従来の「D4」「T5」「T6」パワートレーンに代えて、新たに48Vハイブリッドモデル「B5」「B6」と、V90にプラグインハイブリッドモデル「Recharge Plug-in hybrid T8」が設定された。

ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムを搭載している。ISGMはバッテリーモジュールへの充電、エンジンの始動、車両出力補助ならびに制動に使用される。また、スターターモーターに代わりISGMによりエンジンの始動を行い、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現させた。搭載される新世代パワートレーンDrive-E (ドライブイー)の 第3世代となる4気筒2ℓ ガソリンエンジンは、約90%ものパーツが新設計され高効率と高い環境性能、コンパクトなデザインを実現し、新世代ボディ構造とともに、高いレベルの衝突安全性能を達成している。シリンダーの表面処理の改良など、エンジン内部の摩擦 (フリクション) 低減を図るとともに、気筒休止システムを導入したことで、一定条件を満たした状態での2気筒走行が可能となり、燃費向上を図っている。

B6パワートレーンは、B5パワートレーンをベースに、ターボチャージャーに加え、低回転域でのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを装着することで、220kW (300ps)、420Nm (42.8kgm)を発生する高性能パワートレーンだ。

Recharge Plug-in hybrid T8は、ボルボの中大型車向けプラットフォームSPAをベースとしたプラグインハイブリッドモデルだ。新しく命名されたRecharge (リチャージ)は、「外部充電可能」という意味から今後導入される電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置づけとなる。233kW(318ps) / 400Nm(40.8kgm)を発生するDrive-E2.0ℓ4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボエンジンと65kW(87ps)240Nmを発揮する電気モーターをリアに配置している。通常の「Hybridモード」に加え、電動モーターだけで駆動する「Pureモード」ではEV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは42.1kmだ。またエンジンとモーターの2つのパワーソースを最大限に活用する「Powerモード」も選択することができる。

V60

プレミアム・ミッドサイズステーションワゴンV60は今回の改良で装備を一部変更するとともに、パワートレーンに48Vハイブリッドを導入することで全車電動化が図られた。価格は499万円から799万円となっている。

パワートレーンは従来の「T5」パワートレーンに代わり、新たに48Vハイブリッドモデル「B5」を採用し、エントリーパワートレーンとして「B4」が追加された。また、プラグインハイブリッドモデル「Recharge Plug-in hybrid T6」を設定したことにより、V60は全て電動化された。

ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムを搭載している。ISGMはバッテリーモジュールへの充電、エンジンの始動、車両出力補助ならびに制動に使用される。また、スターターモーターに代わりISGMによりエンジンの始動を行い、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現させた。また、約90%ものパーツが新設計された新世代パワートレーンDrive-E (ドライブイー)の 第3世代となる4気筒2ℓ ガソリンエンジンを搭載している。ボルボ独自の設計思想により、優れた効率性と環境性能、コンパクトなデザインを実現しており、新世代ボディ構造とともに、高いレベルの衝突安全性能も考慮されている。シリンダーの表面処理の改良など、エンジン内部の摩擦 (フリクション) 低減を図るとともに、気筒休止システムを導入したことで、一定条件を満たした状態での2気筒走行が可能となり、エンジンの運転効率が向上したことで燃費を向上することができたという。

Recharge Plug-in hybrid T6 AWDは、ボルボの中大型車向けプラットフォームSPAのプラグインハイブリッドモデルだ。新しいプロダクトラインとなるRecharge (リチャージ)は、「外部充電可能」という意味から今後導入される電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置付けとなる。186kW(253ps) / 350Nm(35.7kgm)を発生するDrive-E2.0ℓ4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボエンジンと240Nmを発揮する電気モーターをリアに配置している。通常の「Hybridモード」をはじめ電動モーターだけで駆動する「Pureモード」ではEV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは48.2kmとなっている。また、エンジンとモーター2つのパワーソースを最大限に活用する「Powerモード」も選択することが可能だ。

新たに設定された「Inscription Expression」は、プラグインハイブリットモデルのエントリーグレードとして追加設定された。装備レベルを見直し、「Recharge Plug-in hybrid T6 AWD Inscription」と比較して求めやすい価格を実現したモデルとなり、Recharge Plug-in hybridに、より求めやすい価格を実現したという。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ボルボV60、V90、Bシリーズ48Vハイブリッド導入で全車電動化!仕様変更も!