新型レヴォーグがついに正式発表された。正式な価格も発表になった。10月15日が発表日で発売日は11月25日となる。初年度月販目標台数は2200台だ。グレードと価格、装備、そしておすすめグレードについて、まとめた。


新型レヴォーグの先行予約台数は、2020年8月20日から10月14日までに8290台に達したとスバルは発表した。アイサイトX搭載グレード(つまりEXグレード)が全体の93%を占めたという。

グレード構成と価格は?

まずは、グレードと価格の構成を見てみよう。

グレードの基本構成は、[GT]、[GT-H]、[STI Sport]の3種類だ。


装備はエントリーグレードのGTでも充実しており、安全装備のアイサイトコアテクノロジーは全車に標準装備される。新開発のステレオカメラと前後の側方レーダー、後部の超音波センサーで対象物を検知し車両の全方位をカバーする。衝突被害軽減ブレーキは右左折時の歩行者も検知できる。ACCも全車速追従型だ。

ベースグレードのGTは310万2000円。写真はGT EX。ベースグレードといっても装備は充実している。ボディサイズは、全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm ホイールベース:2670mm。

グレードの基本構成は、[GT]、[GT-H]、[STI Sport]の3種類だ。


装備はエントリーグレードのGTでも充実しており、安全装備のアイサイトコアテクノロジーは全車に標準装備される。新開発のステレオカメラと前後の側方レーダー、後部の超音波センサーで対象物を検知し車両の全方位をカバーする。衝突被害軽減ブレーキは右左折時の歩行者も検知できる。ACCも全車速追従型だ。

スバル自慢のアイサイトは、新型レヴォーグでさらに進化している。

右左折時の「出会いがしら」のようなシチュエーションも考えられている。

さらにアイサイトセイフティプラスの運転支援テクノロジーも全車に標準装備される。リヤビークルディテクション、サイト/カーテン/ニーエアバッグ、衝突時に座面を持ち上げてシートベルトを適切に作動させる助手席シートクッションエアバッグ、ボンネットとフロントウィンドウ付近で展開する歩行者保護エアバッグも全車標準装備だ。

スバル・レヴォーグ GT-H EX ■ボディサイズ 全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1570kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.5m 燃料タンク容量:63ℓ

中級グレードのGT-Hは、タイヤが225/45/R18になる(GTは215/50R17)。またアルミパッド付きスポーツペダルやランバーサポートも含めた10ウェイの調整が可能な運転席シートを装備。リヤゲートの電動開閉機能も備わる。

STI Sportの価格は370万7000円。STI Sport EXは409万2000円だ。

■燃費 WLTCモード:13.6km/ℓ(社内測定値) JC08モード:16.5km/ℓ(社内測定値)

STI Sportには、ZF製電子制御式ダンパーがつく。

ドライブモードセレクトは、各モードのほかに「Individual」というモードがあり、ドライバーの好みの運転性に仕上げられるのが魅力だ。

最上級のSTIスポーツには、ZF製電子制御式ダンパーが備わる。ダンパーの減衰力だけでなくパワーステライングの操舵感、AWDの前後駆動力配分、クルーズコントロール作動時における加減速の反応など、走りの性格を幅広く変えられるドライブモードセレクトを装備する。

38万5000円高の「EX」グレードは選ぶ価値あり

これらの3グレードをベースに、それぞれ充実装備の「EX」グレードが設定されている。EXグレードは38万5000円高になる。




このEXグレードには、今回のレヴォーグのハイライトのひとつである「アイサイトX」を装備する。渋滞時の手離し運転を可能にする現在最先端とも言える先進安全装備のアイサイトXに、11.6インチセンターディプレイと12.3インチのフル液晶メーター、各種コネクテッドサービスもEXには標準装備される。このほか、ドライバーの死角を効果的に補うデジタルマルチビューモニターとドライバーモニタリングシステムなど安全装備も強化される。

ちなみに、EXを選ばなくても11.6インチセンターディスプレイは、GT、GT-H 、STIスポーツにオプションで装着可能。27万5000円のセットプションになる。言い換えれば、アイサイトXと12.3インチフル液晶メーターが11万円ということになる。

注目の新開発1.8ℓエンジンは?

■エンジン 型式:CB18 形式:水平対向4気筒DOHCターボ 排気量:1795cc ボア×ストローク:80.6×88.0mm 圧縮比:10.4 最高出力:177ps(130kW)/5200-5600rpm 最大トルク:300Nm/1600-3600rpm 燃料供給方式:筒内直接噴射 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

新型レヴォーグのエンジンは、新開発の1.8ℓ水平対向4気筒ターボのみ。このエンジンはリーン燃焼を実現した意欲的な新エンジンだ。最高出力は177ps、最大トルクは300Nmで、従来の1.6ℓ水平対向4気筒ターボ(170ps/250Nmだったから、7ps/50Nmの出力向上だ。パワーではなくトルク、そして燃費を考えた新エンジンも新型レヴォーグの大きなチャームポイントになる。




CB18型水平対向4気筒リーンバーンターボについては、こちらの記事で詳しく解説している。

お勧めグレードはどれか?

フルインナーフレームとなったSGPでボディ剛性は大幅に向上した。ねじり剛性は先代から44%もアップしている。

まず、どのグレードにするにしても「EX」を選ぶかどうか? これは、いま最先端と言ってよい先進安全装備の「アイサイトX」と11.6インチのセンターディスプレイのほかにもさまざまな安全装備、コネクテッドサービスが付いて38万5000円。コネクテッドサービスは、エアバック展開時の自動通報も可能になる。予算に余裕があれば、ぜひEXを選びたい。

GT EXの車両本体価格は348万7000円。GT-Hより16万5000円高になるが、EXの先進安全機能は魅力的。

コストパフォーマンスを考えるとベストは、「GT EX」ではないだろうか。GTとGT-Hの価格差は22万円。この22万円の内訳は、アルミホイールのサイズが17インチから18インチになること、運転席の調整が8ウェイから10ウェイになること、後席にシートヒーターが付くこと、そしてリヤゲートの電動機能が付くことだ。


GT EX:348万7000円


GT-H:332万2000円


で中間グレードのGT-Hより16万5000円高になるが、EXの先進安全機能は魅力的だ。

ジャーナリストが進める走りのグレードは?

GT系(GT、GT-H)と比べてもSTI Sportの走りはワンランク上。誰でも感じ取れるくらい違いがある。

先代レヴォーグでもSTIスポーツの人気は高く、レヴォーグ全体の40-50%を占めたという。

テストコースとサーキットで開催された試乗会でテストドライブをしたジャーナリストがお勧めするのは、STI Sportだ。ZF製の電子制御式ダンパーの性能は、格段に高まったボディ剛性と相まって非常に高い。また、前述の「ドライブモードセレクト」も実際に高価を体感できる装備だし、運転席は本革シートになる。


STI SportとGT-Hの価格差は38万5000円。


GT-H EX:370万7000円


STI Sport:370万7000円


で、同価格となる。


先進安全装備のGT-H EXと走りのSTI Sportで迷う人が続出するのではないだろうか?


もちろん、予算に余裕があればSTI Sport EX(409万2000円)がベストである。ただし、車両価格は400万円の大台にのってしまうのだが、その価値は充分にあるだろう。

先代レヴォーグとの比較はこちらを参照していただきたい。

ボディカラーは? WRブルー・パールはSTI Sport/STI Sport EXの専用色

ボディカラーは全8色。そのうち「WRブルー・パール」はSTI SportとSTI Sport EXの専用色で、他のグレードでは選べない。またクリスタルホワイトパールは33000円高(消費税込み)となる。

クリスタルホワイト・パール(STI Sport クリスタルホワイト・パール)33000円高

アイスシルバー・メタリック(STI Sport アイスシルバー・メタリック)

マグネタイトグレー・メタリック(STI Sport マグネタイトグレー・メタリック)

クリスタルブラック・シリカ(STI Sport クリスタルブラック・シリカ)

ピュアレッド(STI Sport ピュアレッド)

クールグレーカーキ(STI Sport クールグレーカーキ)

ラピスブルー・パール(STI Sport ラピスブルー・パール )

WRブルー・パール(STI Sport WRブルー・パール)STI Sport/STI Sport EXの専用色

情報提供元: MotorFan
記事名:「 スバル新型レヴォーグ おすすめグレードは、走りのSTI Sportか。アイサイトXの「EX」は選ぶべきか? 全ボディカラーもお見せします!