また、グレード体系を見直し、定評の1.5ℓクリーンターボディーゼル(DV5エンジン)のGT BlueHDiと同じく1.5ℓクリーンターボディーゼルエンジンもしくは1.2ℓターボガソリン(EB6エンジン)のAllureという2グレードに集約いる。1.2ℓターボガソリンエンジンは欧州排ガス規制EURO6.3に対応した新バージョンとなり、燃費も17.0km/ℓから18.8km/ℓ(JC08モード)、15.6km/ℓから15.9km/ℓ(WLTCモード)とへ向上している。
プジョーの代名詞となり、累計500万台以上の販売台数とユーザーの支持を得ているドライビングにおけるUi/UXの革新、プジョー i-Cockpitがこの308 / 308 SWでも新たに装備される。これまで指針式だったヘッドアップディスプレイのメーター表示が、デジタル表示となり、これまで以上にさまざまな情報を整理し表示することが可能に。このデジタルヘッドアップインストルメントパネルは通常のメーター表示に加え、アクティブクルーズコントロール作動時により便利なドライブモードやドライバーの好みに応じた情報の優先順位が付けられるパーソナルモードなどを備える。
なお、2.0l BlueHDiエンジンはソフトウエアのマネジメント変更により燃費を従来の17.8km/l から21.2km/l(JC08モード)に改善している。
全モデルテップレザー&ファブリックシートとし、GT BlueHDiのステアリング、インテリア、シートにはスポーティーなレッドステッチを施している。
先進運転支援機能(ADAS)と安全性に関して308 / 308 SWは基本機能は全グレードに標準搭載されており、オプション等で追加する必要がないことも特筆すべき点だ。
前方の自動車、障害物などを検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる機能だ。作動範囲は約5〜140km/hとなっており、約80km/h以下では停止車両を、約60km/h以下では歩行者も検知して追突事故などの危険を回避、あるいは衝突の被害を軽減する。
前方車輌の速度の距離を検知し、車間距離を一定に保つアクティブクルーズコントロール。アクセル、ブレーキ、エンジンブレーキ の自動制御によって、設定された車間距離を保ち、前方車両が停止した場合には車間距離を保ちながら自動停車する。このシステムは約30〜180km/hの速度域で作動する。
車載カメラが車線を検知し、ウィンカー操作がない状態で車線からはみ出しそうになると、自動的にステアリングに反力を生じさせ、元の車線へと戻す。
約5〜140km/h の走行時に、フロントレーダーにより、前方車輌との距離を検知。接近しすぎている場合にはリスクに 応じて、警告灯と警告音で、ドライバーに注意をうながす。
バックする際に車輌後方の状況をタッチスクリーンに投影する。またステアリング操作による距離や車輌の進行方向の表示、および俯瞰映像により精度の高い表示を提供する。また後部近接ソナーおよびフロントソナーを備えている。
誰もが安全に坂道発進ができるためのアシスト機能だ。3% 以上の勾配がある坂道でブレーキペダルから足を離した 後も約2秒間制動力が維持されるため、急な坂道でも安全にスタートすることができる。
これまでも人気を博してきたTECK PACK EDITIONやCROSSCITYに替わるプジョーの新しい特別仕様ROADTRIP(ロードトリップ)だ。Allureをベースにドライブをサポートする装備やサンセットオレンジのカラーステッチが鮮やかなハイクオリティかつユニークなデザインのインテリア&シート、オリジナルエンブレムなどが特徴のバリューの高い仕様となっている。
・専用アルカンタラ&TEP レザーシート
鮮やかなサンセットオレンジ&グレーステッチが特徴的で、シート表面のデザインも新タイプとなります。ステッチはドア トリム、ステアリング、フロアマットなどにも施されます。
ROADTRIP エンブレム(フロントシート、フロントフェンダー、フロアマット)
・アクティブブラインドスポットモニターシステム
・パークアシスト
・アロイペダル&フロントステップガード
・オリジナルフロアマット・パノラミックガラスルーフ(SW にオプション)
価格はハッチバックが296万7000円から、ステーションワゴンが343万3000円からとなる。
なお、今回のバージョンアップにともない、308 GTi by PEUGEOT SPORT、2.0ℓクリーンディーゼル(DW10)搭載のGT BlueHDiおよびGT Lineグレードは終売となる。
ホットハッチであるGTi by PEUGEOT SPORTが終売となるのは残念だが、プジョーの最新装備を身につけた308、楽しみな1台だ。