・月間販売台数 1167台 (20年1月〜2月平均値)


・現行型発表 19年11月


・JC08モード燃費 19.3㎞/ℓ (WLTCモード燃費 16.9㎞/ℓ)




REPORT●山本 晋也


PHOTO●平野 陽 


MODEL●林 あやの




※当記事は2020年4月発売の「2020-2021年 国産&輸入SUVのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

全幅:1760㎜ 全高:1580㎜ ミラー・トゥ・ミラー:1980㎜
開口高:670㎜
全長:4115㎜ 最小回転半径:5.1m

上級グレードには「デザインパッケージ」といってオレンジやグリーンなどのアクセントでホイールやドアミラーを彩る仕様も用意されているが、撮影車のようなブラックが基本だ。

■主要諸元 TSI 1st Plus


全長×全幅×全高(㎜) 4115×1760×1580


室内長×室内幅×室内高(㎜) —


ホイールベース(㎜) 2550


トレッド(㎜)前/後 1525/1510


最低地上高(㎜)—


車両重量(㎏) 1270


エンジン種類 直列3気筒DOHCターボ


総排気量(㏄) 999


最高出力(kW[㎰]/rpm) 85[116]/5000-5500


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm) 200[20.4]/2000-3500


燃料タンク容量(ℓ) 40(プレミアム)


トランスミッション形式 7速DCT


駆動方式 FF


タイヤ・サイズ 215/45R18


最小回転半径(m) 5.1


WLTCモード燃費(㎞/ℓ) 19.3


車両本体価格 335万9000円

撮影車両データ

ボディカラー:ダークペトロール


オプション装備:デザインパッケージ〈ブラック〉

先進安全装備

※全車。車線維持機能とオートハイビームは「TSI 1st Plus」のみ標準。

フロントエンブレムに内蔵されたミリ波レーダーをセンサーとして用いるシステムは、約5〜65㎞/hの範囲において歩行者もしっかりと検知できる。パーキングブレーキはサイド式だがACCは停止までカバーする。

ボディカラー

乗降性

〈前席〉ステップ高:420㎜ 助手席シート高:645㎜
〈後席〉ステップ高:430㎜ シート高:660㎜

ステップの高さは気にならず、SUVというよりハッチバック感覚で乗り降りできる。前後ともドアが大きく開くのは美点。フロントは不満ないが、リヤは開口の高さがもう少し欲しい。

インパネ

指針式メーターの間にモノクロのインフォメーションディスプレイを配置するなど、全体にオーソドックスな雰囲気のコックピットだ。特に説明を受けなくても自然に操作ができる。エアコンは左右独立の温度設定が可能なデュアルタイプ。パドルシフトを備えたステアリングはチルト&テレスコピック調整が可能。

前席

コンパクトクラスとは思えないほど座面が長く、ボリューム感のあるシートだ。シート地の選定がすばらしく、身体をしっかりと面で支えてくれるため運転姿勢が乱れづらい。

3名掛けの後席だが、中央はエマージェンシー的。こちらも左右2名乗車の範囲ではホールド感が高く快適なシートだ。座面はスライドが可能で、最大14㎝動かすことができる。

ラゲッジルーム

〈通常時〉奥行き640㎜

〈後席格納時〉高さ:705㎜ 奥行き:1420㎜ 幅:1000㎜

ボディサイズからすると十分なラゲッジスペースを確保している。通常時の容積は455ℓで、6対4分割式の後席を格納すると1281ℓまで拡大できる。電磁ロック式のテールゲートはコンパクトクラスとしては高級感がある仕様だ。

うれしい装備

8インチのインフォテイメントシステムはアナログタイプのダイヤルを採用しており扱いやすい。地図の縮尺変更をピンチイン・アウトで変更できるなど世代を超えた直感的な操作性を実現している。

フロントのアームレストを十分に利用するには、それなりに大柄なドライバーに限られるかもしれないが、リッド付き小物入れとしては深さが16㎝ほどあって使い甲斐のあるスペースとなっている。

ステアリングのスイッチで簡単に設定できるACCは全車に標準装備。「1st Plus」には単眼カメラによる車線維持機能も備わる。
縦列駐車・車庫入れのステアリング操作を自動化する「パークアシスト」を標準装備。障害物を検知するセンサーも備える。
エアコンパネル下のトレーにQi規格のスマートフォンを置けば、ワイヤレスで充電が可能。USBポートも用意されている。
ラゲッジボードを下段にセットすると荷室高を増やせる。ボードの下は鉄板むき出しでアンダーボックスとしては利用しづらい。

〈TOPICS〉スマホを活用したコネクト機能を初採用

T-Crossに設定されている、導入記念特別仕様車2グレードには、車両後方の死角を監視し、ドライバーに警告するブラインドスポットディテクションなどをはじめ、全車速追従式ACCやパークアシストなど利便性の高い特別装備が備わる。

〈ENGINE〉全車1.0ℓダウンサイジングターボエンジンを搭載

エンジンは総排気量999㏄の3気筒ガソリン直噴ターボ。力不足に感じてしまうかもしれないが、最大トルクが20.4㎏mに達していることからわかるように2.0ℓ級のダウンサイジングエンジンと言える。トランスミッションは7速DCTで、高速域の省燃費が得意なパワートレーンだ。

バイヤーズガイド

TSI 1st

TSI 1st Plus

TSI 1st Plus(インテリア)

18インチタイヤの乗り心地やデザインパッケージの色合いに好みは分かれると思うが、それ以外でも全車速追従式ACCにレーンキープアシストが付き、パドルシフトを備えるなど「TSI 1st Plus」のコスパは高い。

グレード間の主な装備差としては、レーンキープアシスト、ハイビームアシスト、パドルシフト、スポーツコンフォートシート(前席)など。タイヤサイズも「1st」は205/60R16と小さくなる。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 撮影車両: TSI 1st Plus