REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kousaku)/山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
MOVIE●倉田昌幸(KURATA Masayuki)
スロットルの「遊び」はどれぐらいとればよいのか? どの程度がベストなのか?いまひとつ釈然としない方も多いのではないでしょうか。バイクに付いてくるオーナーズマニュアルなどを見ると、だいたい「5mmから10mm程度」と書いてある場合が多いようです。しかしながら、10mmも遊びがあると実際のところ、スロットルオフからオンへの移行でタイムラグが出たり、いざ加速したいときに遅れが生じたりして扱いにくくなる場合があります。
個人的にですが、スロットルの遊びはズバリ5mm程度が最適と思っています(もちろん、車種や乗り手の好みによっても差があります)。遊びが少なめのほうがスロットル操作に対する反応が良くなり、ダイレクト感が得られるはずです。特にスポーティに操りたい場合には、スロットルとリヤタイヤが直接つながっている感覚が欲しいもの。遊びについてもシビアに調整したいところです。
ただし、遊びの量が少なすぎるのもNG。スロットルを開けたときに唐突に反応してしまったり、ハンドルを大きく切ったときにワイヤーが引っ張られて勝手にエンジン回転数が上がってしまったりと危険な場合もあるので注意が必要です。
ということで、スロットルワイヤーには必ず適度な遊びが必要になります。調整方法としてはスロットルケーブルの根元部分にある調整機構のロックナットを緩めてから、その横にあるアジャスターを回して調整します。そのとき片方の手でスロットルも同時に回してみて、遊びの量が適切になってなっているかをチェックすると確実です。簡単にできる作業なので、ぜひトライしてみてください。もちろん無理せず、自信がない方はショップへ!