REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
速度(スピード)は?移動した距離は?職場から自宅までの移動にかかった時間は?ルートに関するデータを計測・記録・表示
iPhone&iPad専用アプリ「Speed Tracker」はこんな人にオススメ!
モノが動く速度(スピード)を計測できる「GPSスピードメーター」機能
今回はバイク、自動車、電車の速度をテスト。画面表示は、すべての機能において、縦置き・横両置きの両方に対応。市販のスマホスタンドに固定しての視認性も良好だ。なお、テスト時(写真)は横置きの状態。
市販のバイクや自動車は、一般的に、警察による速度超過の抑制や、安全確保のため、表示速度は実際の速度よりも、やや高めに設定されているという噂。
リリースによれば、GPSスピードメーター機能は、電車、飛行機、船などの速度計測にも使用可能。実際に使ってみたところ、速度の単位は「キロメートル」「マイル」「ノット」の3種類から選択OKだ。今回は、「キロメートル」での表示にセットしてみる。
筆者の愛車であるゴリラ改(110ccボアアップのフルチューン仕様)は、ノーマルの8インチから10インチにインチアップしているため、メーターギアボックスを社外の10インチ用に変更。また、スピードメーターは社外のデジタル表示型に交換。今回のテストでは、GPSスピードメーター機能とゴリラ改のメーターのスピードは、ほぼ同じだった。
一方、我が家の奥方の愛車であるダイハツ・タントで試してみると、つまり、クルマのスピードメーターは、GPS計測よりも、5km/hほど高めに表示されていた。
GPSスピードメーター機能のスケール表示は、停止時が180km/h。走行速度が上昇するにつれ、スケールの表示が自動的に増えるのが特徴だ。ちなみにクルマで100km/h制限の高速道路を90.3km/hで走行したところ、スケールは360km/hまで刻まれた(上記参照)。
今回は、バイクや自動車に加え、電車の乗車時にも使ってみたが、速度はリアルタイムでまったく問題なく表示。GPSスピードメーターの機能は、超高速で走る新幹線や、驚異的な速度で離陸する飛行機の乗車時に使ってみるのも、実に面白いのではと思う。
筆者的には、「飛行機が上空を飛んでいる時も、きちんと作動するのだろうか?」「作動するのならば、一体何km/hを示すのだろう?」「スケールは1000km/h表示になる?」等々、興味は尽きない。
通勤の走行記録や、配送等の運行記録にも重宝する「トリップコンピューター」機能
画面の切り替えも即OKの「GPSナビゲーター」機能。交通の流れは色別で表示(停止・渋滞路は赤系)
記録した各ルートを、マップ(地図)で分かりやすく表示してくれる、GPSナビゲーター機能。画面は「地図表示」「衛星表示」「ハイブリッド表示」に即切り替え可能だ。
内蔵のGPSナビゲーターにより、方向音痴な人も、道を覚えることが苦手な人も、夜に走った場合も、道に迷う心配はなし。いつでもナビゲーションモードに切り替え、これまでの行程と合わせて、現在の位置を確認することができる。
この機能は、「道を忘れやすい」という人や、「ルート営業やルート配送、また、大型車の運転など、絶対に忘れてはいけない(間違えてはいけない)道がある」という場合には重宝すると思った。
運転記録は、メール送信やSNSでの共有も可能
「運転記録を共有したり、毎日のトリップを、もっと自由に比較したい」と思った人もいるはず。各ルートの走行データーは、使用可能な形式(CSV、KML、GPX)にエクスポートOK。メール送信はもちろん、Facebook、TwitterなどのSNSで共有することも可能。
「HUD(ヘッドアップディスプレイ)」機能も装備
フロントガラスにGPSスピードメーター機能の速度を表示する「HUD(ヘッドアップディスプレイ)」。自動車のダッシュボードに置くだけで、速度を表示してくれる。
ダッシュボードにスマホを置き、視認性をチェックしてみると……太陽が昇る明るい日中の場合、スマホの照度をMAXにしても、どんなに目を凝らしても、フロントガラスにスピードの表示はほとんど見えなかった(筆者のスマホはiPhone8だが、スマホ自体に問題があったのかは不明)。
とはいえ、日が沈んだ夜間に、映し出してみると、写真のようにキレイに反映してくれた。
筆者独自の発見!ジョギングやウォーキングにも、有効的に使えるかも
『Speed Tracker』の総評!利便性:☆☆☆ 使いやすさ:☆☆☆ コスパ:☆☆
繰り返しになるが、
1:GPS機能を使い、バイク、自動車、自転車、電車、船、飛行機など、“移動するもの”の、リアルな速度(スピード)を知りたい
2:毎日の通勤の走行記録、ルート配送やルート営業の運転記録、サーキットでの走行データ収集など
3:道を忘れやすい。もしくは、絶対に忘れてはいけないルートがある
4:ジョギングやウォーキングなどの、日々のデータ管理に超便利
という人にはピッタリ。
このアプリには、家電製品のような詳しい取り扱い説明書はないが、初めて使っても、スマホを使い慣れている人であれば、「これ、どうやって使うの?」という使いづらさはないだろう。ただし、コスパの面では、使用制限解除による課金が大きい分、星二つとした。
とはいえ、今回のテストにあたり、このアプリはジョギングやウォーキングなど、筆者の日々の健康管理にも使えることを新たに発見。ジョギング&ウォーキングを趣味とする筆者的には、その点において、「この機能で、課金時の総額1240円は、決して高くないかな?」と思えたことを付け加えておこう。
・販売元:Oxagile LLC
・サイズ:69.9MB
・カテゴリー:ナビゲーション
・互換性:iOS 9.0およびwatchOS 2.0以降が必要です。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
・言語:日本語、 イタリア語、 オランダ語、 スペイン語、 ドイツ語、 フィンランド語、 フランス語、 ポルトガル語、 ロシア語、 簡体字中国語、 英語
・位置情報:このAppは使用中に限らずあなたの位置情報を利用する場合があるため、バッテリー駆動時間が短くなる可能性があります。
・価格:無料
App内課金有り
完全アップグレード+ ¥730
ルート検索 GPS ナビゲーション &速度計 ¥250
スピードメーター HUD ¥250
広告の削除 ¥250
地図 記録 &GPSロガー ルートメーカー ¥490
Speed Tracker. GPS Speedometer and Trip Computer. iPhone &iPad App