「エレクトロビットはAUTOSAR規格の策定当初から積極的に開発に取り組み、AUTOSAR準拠のソフトウェアおよびツールをリードし続けてきました」と、エレクトロビット米国のVice President、Artur Seidel氏は語る。「シノプシスのARC機能安全プロセッサー向けソリューションでの協業により、お客様が車両用の安全性に関するアプリケーションをさらに迅速、簡単に開発できるようになるターンキーアプローチを提供する、初の車載ソフトウェアベンダーとなります」
ARC機能安全プロセッサーはASIL BおよびASIL Dの安全レベルをサポートし、セーフティクリティカルな自動車SoC(system on chip)開発を簡素化し、ISO 26262認証の取得を促す。全ポートフォリオには、システムエラーを検出するハードウェア安全機能を組込んだARC EM22FSとHS4xFS、EV7xFS、VPX5FSセーフティプロセッサーが含まれる。DesignWare ARC MetaWare Development Toolkit for Safety (EM22FS, HS4xFS)は、ソフトウェアの開発者がISO 26262準拠のコードを開発するのに役立つ。エレクトロビットはARC EMソフトウェア開発プラットフォームとARC HS4x/4xD開発キットにClassic AUTOSARを提供して、早期のソフトウェア開発を加速する。ハードウェアデバイスを抽象化するMicrocontroller Abstraction Layer(MCAL)は各プラットフォームで使用が可能で、エンジニアがすぐにソフトウェア開発を始めることができる。ARC機能安全プロセッサーIPは、シノプシスDesignWare IP向けのISO 9001認証の品質管理システム(QMS)に基づいて開発されており、追加の自動車品質要件をサポートする。
「高度な自動車アプリケーションで使用される組込みプロセッサーは、最高レベルの安全基準に従って、ISO 26262への準拠を前提に開発する必要があります」と、シノプシスのSenior Vice President of Marketing and Strategy for IPの John Koeter氏は語る。「AUTOSARへの知見で知られるエレクトロビットと協力して、AUTOSAR OSをサポートするASIL ARC機能安全プロセッサーIPを提供することで、半導体ベンダーや部品サプライヤー、自動車メーカーにおける車載アプリケーションの開発と革新を加速することができます」