ただし、新潟県を除く4県は、某情報筋により、今年度中に導入する意思を見せていることが判明しているが、問題はその新潟県。実は、今年度予算に導入費用を計上していたが、なんと、県議会の反対により削除が決定(下記アーカイブ記事参照)。これにて、警察庁の「2020年度中に全国配備計画」の達成がほぼ不可能ということになったわけだ。
ちなみに、なぜ「2020年度中」にこだわるのか、というと、実は、各都道府県(警)が移動オービスを導入する際に、警察庁が補助金(国費)を出しているのだが、その期限が2020年度(2021年3月まで)だから、というのがその理由のひとつ。現在、いくつかの県警が、追加導入のための入札を実施しており、全国で現状60機の移動オービスが、この1年で1.6倍以上の100機を超えると言われているのは、なるほど、みんなこの補助金目当てだったということだ。
が、しかし、「100機を超える」と聞くと、まるで全国で毎日のように移動オービスによる取り締まりが行われている、つまり日本全国移動オービスだらけになるような気がするし、実際に取材力不足の各メディアもそんな報道をしているが、実は、導入台数を考えれば、それほどでもないことがわかる。以前、宮城県警が発表した半年間で約110回(半年=180回)という数字を見ればそれは明らか。鳴り物入りで導入されている移動オービスだが、警察にとってはまさにもろ刃の剣、その辺は、また次の機会に。