REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
コンセプトは、スクリーミング・ インラインフォー・パワー
並列4気筒の完全新設計エンジン
俊敏なスーパースポーツのハンドリングを獲得
重心位置、スイングアームピボットの位置、エンジン軸の位置、キャスター角など、シャーシの主要寸法は、スーパーバイク世界選手権に参戦しているレースマシン「Ninja ZX-10RR」のシャーシ設計思想にインスパイアされている。
カワサキ先進の解析技術により生み出された軽量トレリスフレームは、理想的な剛性バランスを達成。Ninja ZX-25Rの俊敏なスーパースポーツハンドリングに寄与している。
大径ディスクにラジアルマウント式モノブロックキャリパーを組み合わせたフロントブレーキと、同じく大径ディスクを採用したリアブレーキにより、強力な制動力と優れたブレーキフィールを実現。サーキット走行では、コーナーリングスピードを意のままにコントロールでき、また街乗りでは扱いやすさを向上。
コントロール性能と快適性を両立したライディングポジション
ライディングポジションはNinja250よりもアグレッシブながら、リラックス感もあり、ライダーは街乗りで過度な前傾姿勢を取らされることなく、Ninja ZX-25Rの俊敏なスーパースポーツハンドリングを堪能できる。
ライダーの両足に挟まれるフューエルタンクは、スリムな形状設計とし、マシンとの良好な一体感を実現。しっかりとしたシートクッションは、スポーツライディングやサーキット走行におけるライダーの体重移動のしやすさと、ツーリング時の快適さを両立。
Ninja ZX-25Rには最新機能を随所に導入
フルパワーモードまたはローパワーモードの選択が可能で、ライダーの好みや条件に合わせた出力特性を設定することができる。並列4気筒エンジンが持つ、本来のパフォーマンスが楽しめるフルパワーモードに対し、 ローパワーモードはエンジン制御を優先。天候や道路状況に最適化された出力特性とスロットルレスポンスを提供してくれる。