センサの軸への接触による摩耗が発生せず、高い信頼性を得ることに成功している。
コイルの巻き方の工夫により軸方向の長さを半減し、材質の改良で高感度を実現した。
駆動軸に、溝やメッキなどの特殊な加工が不要で、量産車で採用されている材料や表面処理が使用可能だ。
高効率化のため実用化が期待されている二段変速EVで、変速ショックを吸収することで大きな段間比を実現でき、電費が7%改善する。また、ベルトCVT車においては、ベルトを挟む油圧を低減することで、変速機の損失を改善し、燃費を1.05%改善する。
また変速時や加減速時などのトルク変動を緩和し、滑らかで快適な乗り心地を可能にする。トルクを常時監視し、異常な状態を検出し故障予知が可能だ。インターネットと常時接続されるコネクティッドによって、クルマの走行状態や周囲の道路状況を把握し、データを蓄積、分析し、活用することによって、新しい価値の創造が期待された。今後、NSKは従来からの自動運転、電動化への対応に加えて、駆動軸トルクセンサによりコネクティッドにも取り組み、領域を広げCASEの進化に貢献した。