レポート日:2020年6月19日
オドメーター:107km
TEXT&PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
一年に渡って我々のアシとして活躍してくれたメガーヌGTに代わり、今度はトゥインゴが編集部にやってきました。
本当はメガーヌGTの最終回を大々的に……とまではいかなくても、それなりの形で記事にしたかったのですが、引き渡しとトゥインゴの納車の時期がコロナウィルスによる緊急事態宣言のまっただ中となってしまい、なし崩し的にコトが進んでしまったというのが本当のところです。
ではなぜトゥインゴを選んだのか? これまで編集部で何台かの長期レポート車を乗り継いできましたが、そうしたなかで下記の2点が明らかになったのです。
1.思ったほど大量の荷物を積む必要がない。
(カメラマンは自前の機材車で現場に来ることが多い)
2.多人数で乗車する機会も少ない。
(取材時には何台もの広報車を最小限のスタッフで動かすため、むしろ一台に乗る人員は限りなく少ない)
というわけで、移動のためのアシとして考えると、実は編集部のスタッフカーは小さい方が好ましい。しかし長距離移動もあるため、できれば軽自動車ではないほうが望ましいのです。
そんなこんなで白羽の矢が立ったのがルノー・トゥインゴでした。日本で買えるAセグメントといえば、ほかにフィアット・パンダ、フィアット500、VW up! がありまして(smartもありますが、あれはトゥインゴの兄弟車ですね)、どれもとっても魅力的な選択肢なのですが、決め手になったのは、トゥインゴがRR(リヤエンジン・リヤホイールドライブ)であるということでした。
前輪が駆動を担わないことによるナチュラルなハンドリングと、力強いトラクション性能は、およそトゥインゴ以外の同クラスのライバルでは味わえないものです。
そしてなにより、他の追随を許さない前輪の切れ角ですね。クラス最長の2490mmというロングホイールベースながら、最小回転半径はクラストップの4.3m! 本当にクルッとUターンできるんです。そのあたりは下記リンク先に詳しいのでご覧ください。
選んだグレードは「EDCキャンバストップ」です。92psの0.9LターボにDCTを組み合わせた最上級グレードです。担当者の個人的な好みでは、73psの1.0L自然吸気に5速MTを組み合わせる最廉価の「S」が最右翼だったのですが、まぁひとりの意見だけで選べるものでもなく……。
ただしキャンバストップは超絶うれしいです。「S キャンバストップ」なんてグレードがあればサイコーですね。
まぁ、そもそも最上級グレードが手に入ったのにグダグダと理屈をこねるのが他人から見たら意味不明らしいです。フランス車好きにはありがちな話なんですけれどね。
ボディカラーは「ジョン マンゴー」です。マンゴーの黄色という意味ですが、まさしくマンゴーの色です。ほかに例えようがないくらいマンゴーっぽいです。
さて冒頭でファーストインプレッションなどと言いかけましたが、実はまだそんなに乗れていません。一方で、マイナーチェンジ直後にメディア貸し出し車両を試乗しておりましたので、ひとまずそちらをご覧いただければ幸いです。
これからMFトゥインゴ号には、取材のアシとして大活躍してもらうことになります。日常的に使うことで見えたこと、気づいたことをこれからどんどんレポートしていくますので、よろしくお付き合いください。
■ルノートゥインゴ EDC キャンバストップ(RR)
全長×全幅×全高:3645×1650×1545mm
ホイールベース:2490mm
車両重量:1040kg
エンジン形式:ターボチャージャー付き直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量:897cc
エンジン最高出力:68kW(92ps)/5500rpm
エンジン最大トルク:135Nm/2500rpm
トランスミッション:電子制御6速AT(6EDC)
サスペンション形式 前/後:マクファーソン/ド・デオン
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤサイズ 前/後:165/65R15/165/60R15
乗車定員:4名
WLTCモード燃費:16.8km/ℓ(市街地モード) 17.6km/ℓ(郊外モード) 19.5km/ℓ(高速道路モード)
車両価格:213万5000円