BMWの次世代EV「iX3」が中国での生産開始に向けた準備を完了。カスタマーへのデリバリーは年末までにスタート
BMWは6月9日、次世代ピュアEVの「iX3」を中国で生産するための準備が完了したことを報じた。生産はこの夏の終わりごろからスタートし、カスタマーへの納車は年末までに開始される見通しだ。
暫定値ながら最大航続距離はWLTPモードで440kmを実現
SUVスタイルの新型ピュアEV「iX3」は、中国との合弁企業「BBA(BMWブリリアンス・オートモーティブ)」が生産を担う。昨年半ばからはBBAのダードン工場で試作車が製造されており、テストドライブが重ねられてきた。
この新型EVには、第五世代となるBMW eDriveテクノロジーが採用され、X3をベースにピュアEVパワートレインを搭載している。第五世代のBMW eDriveテクノロジーでは、モーターやパワーエレクトロニクス、トランスミッションといったコンポーネンツの省スペース化やモジュール化など、あらゆるスタイルのボディにも使用できるフレキシビリティが特徴。新しくより強力な高電圧バッテリーを搭載している点もニュースだ。2021年以降に登場する「i4」や「iNEXT」にもこれが用いられる。
すでに「iX3」のホモロゲーション(認証)テストは完了済み。暫定ながらWLTPモードでの最大航続距離は440kmをマークすることを発表している。