5月21日~24日に開催予定だったものの、9月に延期となってしまったニュルブルクリンク24時間レース。その代わりに、スバルとトヨタガズーレーシング(以下、TGR)は、5月24日(日)にオンラインイベント「e-ニュルブルクリンク・レース」を共催することとなった。レーシングプロジェクトバンドウとKONDO RACINGの参加も決定し、豪華な出演陣がイベントを大いに盛り上げてくれそうだ。

 今年のニュルブルクリンク24時間レースに向けて、スバルはカルロ・ヴァンダム(オランダ)、ティム・シュリンク(ドイツ)、山内英輝、井口卓人の4名をドライバーに擁し、WRX STIでの参戦を予定していた。レースの目標は、2011年以来7度目となるSP3T(排気量2ℓ以下のターボモデル)クラス優勝、総合順位18以内を掲げていた。

2月に富士スピードウェイでテストを行った2020年仕様のWRX STI。給油システム改善、EJ20エンジンの燃費改善、サスペンションジオメトリー変更などなど、多岐にわたる改良が行われている

 一方、TGRは3年目となるレクサスLCを投入、石浦宏明、佐々木雅弘、大嶋和也、蒲生尚弥の4名がドライブする予定だった。このLCには新開発のV8ツインターボエンジンのほか、将来の市販車用技術が搭載されており、先行開発的な役割も与えられていた。

2019年は6月22日〜23日に決勝レースが行われたニュル24時間。レクサスLCは総合54位(クラス1位)という成績を残した。

 5月23日~24日の決勝レースに照準を据え、両陣営ともに準備を重ねてきたわけだが、新型コロナウイルスの影響により今年のニュル24時間は9月に延期となってしまったのは、多くのモータースポーツファンがすでにご存知だろう。

 しかし、毎年レースが開催されるこの時期に、ニュル24時間レースをはじめとするモータースポーツの魅力やニュル挑戦への想いをひとりでも多くのファンに届けたいというスバルとTGRの共通の想いから、この度、オンラインイベント「e-ニュルブルクリンク・レース」の開催が決定した。

  イベントは、「e-モータースポーツスタジオ」を活用して、出演者は自宅等からリモート参加し、プレイステーション4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』を使用した特別レギュレーションのレースで争われる。


 我々は、YouTubeでレースの模様を観戦することが可能だ。

トヨタが所有する事業所内に4月17日に開設されたe-モータースポーツスタジオ。『グランツーリスモSPORT』に対応したレーシングシュミレーターとネットワークが備わっている

 3時間のライブ配信中にはレースの模様のほか、チャット機能を通じて視聴者からのメッセージ投稿や出演者への質問も受け付け、リアルタイムでの交流を楽しむことができるというから、ファンは一時も目を離すことはできなさそう。

 なお、イベント参加チームには2019年にニュル24時間に参戦したレーシングプロジェクトバンドウとKONDO RACINGも名を連ねている。レーシングプロジェクトバンドウのドライバーは吉本大樹、KONDO RACINGは松田次生と高星明誠がステアリング(コントローラー)を握る。

 また、ゲストに辰己英治さん(STI総監督)、解説に坂東正敬さん(レーシングプロジェクトバンドウ監督)、松田晃司さん(SUBARU/STI)、脇阪寿一さん(TGR)が登場。豪華メンバーによるぶっちゃけ話にも期待したいところだ。

 当日のイベントは、以下のURLから視聴することができる。

TGR公式YouTubeチャンネルYouTube「SUBARU ON TUBE」
「e-ニュルブルクリンク・レース」のキービジュアル(スバル版)

【イベント名】


e-Nurburgring Race(e-ニュルブルクリンク・レース)




【開催日時】


2020年5月24日(日)日本時間14:00~17:00




【出演者 ※順不同、敬称略】


●ドライバー


SUBARU/STI:井口卓人、山内英輝


TGR:石浦宏明、佐々木 雅弘、大嶋和也、蒲生尚弥


RACING PROJECT BANDOH:吉本大樹


KONDO RACING:松田次生、高星明誠




●ゲスト


辰己英治(STI総監督)




●実況/MC


勝又智也




●解説


坂東正敬(レーシングプロジェクトバンドウ)、松田晃司(SUBARU/STI)、脇阪寿ー(TGR)
情報提供元: MotorFan
記事名:「 「e-ニュルブルクリンク・レース」が5月24日開催! グランツーリスモSPORTでTGRとスバルの現役ドライバーがニュルで勝負!!