マグナエクステリアのプレジデントGrahame Burrow氏は「コンポジット製スペースフレームのような革新的な軽量ソリューションは、環境目標を満たすために排出ガス削減や燃費改善などを目指す自動車メーカーをサポートするのに重要な技術です」とし、「大きいモジュールで軽量化を目指すため、デザイン自由度を求める中、未来のモビリティーを形づくるプラスチックやコンポジットなどの先進材料を使用したソリューションに成長を見越しています。オートモーティブニュース社とアワード審査員には、このような権威あるアワードにマグナの技術を選んで頂き、感謝申し上げます」とコメントしている。
このコンポジット製スペースフレームは、連続ガラス繊維を巻きつけることにより強化されたポリウレタン熱硬化性樹脂が注入されたフォームコアのチューブ型フレーム。マグナは、サイドドアモジュールへのこの技術の転用や自動車メーカーの質量削減目標やデザイン目標を満たす他の材料イノベーションにもこの技術を転用できないか調査中だ。
このリフトゲート補強材のスペースフレームソリューションは、チェコ共和国のリベレツにある外装グループによって、開発された。マグナの外装グループは、このスペースフレームで補強されたトヨタスープラ向けリフトゲートモジュールを生産しており、スープラの完成車生産が行われているマグナの完成車受託生産拠点へ納品している。
調査会社IHS Markitは、世界で生産される車種の62%に当たるリフトゲートを持つ車種で、プラスチック製のリフトゲートを採用しているものは未だ少数であるとしている。マグナエクステリアのプレジデントGrahame Burrow氏は「この製品は、マグナでも成長著しい技術と位置付けており、こういった革新的な軽量ソリューションへの自動車メーカーからの需要も引き続き増加すると予測しています」としている。
今年で26年目となるオートモーティブニュースペースアワードは、変化をもたらす製品イノベーションやプロセスイノベーションで製品化されたものを認知するサプライヤー向けの賞。受賞者は、独立した審査団の審査によって選出され、今年は、COVID-19の影響を受け、バーチャル受賞式にて受賞者の発表があった。