5/25、ついにコロナ禍を原因とした「緊急事態宣言」が全国解除された。これにより、今後は交通社会も平常に戻り、渦中は激減していた交通量も、徐々に増加していくことになるだろう。これを受けて予想されるのは、警察による交通取り締まりの強化であることは言うまでもない。元々、東京オリンピックに向け、取り締まり体制を整えていたのだが、予期せぬコロナ禍により出鼻をくじかれただけに、今後、一気呵成の挽回に出てくる気配、ありありです。

いつのまにやら44都道県に、移動オービス配備が完了!

 緊急事態宣言期間中の4月に、全国で発生した交通事故は、10万3000件あまり。前年比、19%の減となっている。が、あくまでもこれは全国での話。元々、交通量の多い首都圏では、軒並み20%以上の減少を見ている。事実、東京都の4月の前半での発生件数(傷害を伴う交通事故)は、前年比50%以下となっていたのだ。




 これは、警察の交通取り締まり強化の効果では決してなく、明らかにコロナ禍中の「外出自粛要請」により、交通量が減ったため、に他ならない。となると、当然、交通違反も減少しているため、警察にとってはまさに、痛しかゆし。ここ10年以上、減少しているいわゆる「反則金収入」が激減することが、目に見えているからだ。つまり、今後はやっきになって挽回を図ってくることが、充分、予想されるということだ。




 ちなみに、2019年中に移動オービスの配備が完了した都道府県警数は、37+α。ところが、2020年に入り、コロナ禍に至る間に、いつのまにか44都道府県に配備、または導入が決定されるという事態に。さらに、滋賀県をはじめとする一部の県は、増台に関わる入札を行なっている。1台増えれば取り締まり効率は4倍になると言われているだけに、まさに、我々ドライバーを取り巻く移動オービス包囲網は、確実に狭まっている。




 また、コロナ騒動やとんでも法案「検察庁法改正案」のおかげで審議保留となっていたと思われる「あおり運転」の罰則強化を含む道交法改正案も、晴れて日の目を見ることは間違いない。施行されれば、運用の仕方によっては、だが、警察の強い味方となるだろう。




 というわけで、コロナ禍の「緊急事態宣言」は解除されても、交通取り締まりの「緊急事態宣言」は相変わらず継続中。くれぐれも気を抜くことがないように、気を付けましょう! 

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情報提供元: MotorFan
記事名:「 交通取締りの「緊急事態宣言」は継続中! 東京オリンピックは延期されたけど、取り締まり強化に延期無し!?