そうした苦境を打開すべく、マツダはこの4月に1.5ℓガソリン車を追加している。価格は189万2000円~。1.5ℓガソリンを積むヴェゼルのスターティングプライスが211万円台なのと比較すると、かなりパンチのある価格と言えるのではないだろうか。1.5ℓガソリン車の存在は、CX-3の購入層の裾野を広げる一助になりそうだ。
C-HR、CX-30、XVといったCセグメントSUV勢は、エンジンの排気量も大きくなり1.6ℓ〜2.0ℓが中心だ。ただ価格帯を見てみると、CX-30以外はBセグメントSUV勢とオーバーラップしているのがわかる。
となると、ヤリスクロスはBセグメントSUVに一応カテゴライズされるものの、C-HRやXVといったCセグメントSUVとの競合も避けられないだろう。今秋のヤリスクロスの登場によって、コンパクトSUV同士の戦いは激化の一途を辿りそうだ。