スクーター王国・台湾の人気バイクメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」。最新のスポーツバイクを意識して設計された、同社の465ccスクーター「MAXSYM TL(マキシム・ティーエル)」が、いよいよ国内発売。スクーターの利便性とスーパースポーツの高速安定性を兼ね備えた、次世代フラッグシップモデルに注目だ。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

SYM MAXSYM TL(マキシム・ティーエル)……90万円(税込)

ブラック

ライトグレー

ブルー

「MAXSYM TL(マキシム・ティーエル)」のデザインスケッチ。

 妥協のない美しさと技術に加え、モーターサイクルのパフォーマンスやハンドリングと、スクーターの利便性を両立させた、新世代の465ccスクーター「MAXSYM TL」。




 このモデルの特徴は、各部に最新のスポーツバイクを意識して設計されていること。フロントには倒立型サスペンション、リアにはマルチリンク式モノショックシステムを採用。また、50:50 の車体バランス、ロングタイプのアルミスイングアーム、ショートホイールベースを組み合わせることで、スポーティーなハンドリングを実現。スクーターの利便性と、スーパースポーツの高速安定性を兼ね備えた、プレミアムな1台に仕上がっている。

スポーツバイクを意識して設計。写真は外装類を取り外したところ。倒立型フロントフォーク、剛性の高いフレーム、中央にレイアウトされたエンジンなど、スポーツ性の高い、マニュアルミッション車のような車体設計に注目だ。

街乗りからロングツーリングまで幅広くこなせるライディングポジションに設定。

SYM(エス・ワイ・エム)初の2気筒エンジンを搭載!パワーは40.78馬力

 これまで単気筒エンジンモデルのみをラインナップしていたSYM。新登場の「MAXSYM TL」には、新設計の2気筒エンジンを搭載。




 水冷4ストローク並列2気筒8バルブDOHC465㏄エンジンは、リバースバランスシリンダーとマルチディスクオートマチックウエットクラッチを搭載。最大出力は30.0kW(40.78ps)/6750rpm、最大トルクは42.5Nm/6250rpm のクラストップのパワーを誇る。

見やすいメーター&便利なハンドルのスイッチ類

 中央の4.5 インチのTFT ディスプレイは、キーをオンにするとウェルカムアニメーションが表示されるトリップコンピューターを内蔵。走行距離、平均速度、瞬時の燃料消費など、実用的な情報を提供してくれる。




 表示デザインは3タイプから選択。ハンドル左のスイッチ操作で、バッテリー残量や油温などの表示に切り替えることも可能。左側にインジケーター、右側にはスピード・タコ・フューエルゲージが表示されるマルチファンクションメーターを配置。

ハンドル左のスイッチ操作で、TFT ディスプレイの変更が可能。

左右のフロントに備えられたグローブボックス。右側のボックス内にはUSB電源を内蔵。

2段階に調整が可能なウインドスクリーンは、CAE 流体力学解析によって計算された設計。

夜間走行も安心な、4灯LEDヘッドライトを採用。

 サイドスタンド使用時にパーキングブレーキが作動し、後輪がロックされるしくみ。

余裕のポジションを生み出すハンドル周り。

大容量のシート下スペース。

レーシーなフォルムのマフラーサイレンサー後端部。

タンデムでのロングツーリングも余裕でこなせるダブルシート。シート高は795mm。

LEDを採用した美しいテールランプ。

全長× 全幅× 全高( mm ):2,215 × 801 × 1,442mm


軸距( mm ):1543mm


最低地上高( mm ):130mm


シート高( mm ):795mm


車両重量( ㎏ ):223kg


乗車定員( 人 ):2 人


燃料消費率( 50km/h 定速走行時 ):27.0km/L


最小回転半径( m ):2.75m


エンジン型式:水冷4 サイクル


エンジン種類:DOHC 並列2 気筒 8バルブ


総排気量( cc ):465.0 ㏄


内径x 行程( mm ):65.0 × 70.0mm


圧縮比:10.8 : 1


最高出力:30kw(40.78ps)/6,750rpm


最大トルク:42.5Nm/6,250rpm


始動方式:セルフ式


燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射(EFI)


燃料タンク容量:12.5L


変速機形式:CVT


タイヤ:F 120/70R15 56H / R 60/60 R15 67H


ブレーキ形式:F 油圧式ディスク / R 油圧式ディスク


懸架方式:F テレスコピックフォーク / R ユニットスイング式


フレーム形式:パイプアンダーボーン


製造事業者:三陽工業有限股份公司


製造国:台湾
●SYM(エス・ワイ・エム)公式サイト


http://www.sym-jp.com/




●問い合わせ:サイン・ハウス(車両事業部)


https://sygnhouse.jp/
情報提供元: MotorFan
記事名:「 【排気量465cc】スポーツバイクを目指したハイエンドスクーター|SYM MAXSYM TL