TEXT●ノア セレン
使ってない畑を一時的に活用して、バイクでグルグル走って楽しんじゃおうというこの「休耕地スクランブル」。とりあえずは真ん中に小さな畑を設けて、その周りをぐるぐる回るだけのダートトラック的オーバルコースに落ち着いてました。せっかくイッタンブ、300坪があるのにただのオーバルかよ! と思うかもしれませんが、なんと言ってもオフィシャルマシンがカブですからね、一度スピードが落ちると加速するのに時間がかかっちゃう。ある程度のスピードを維持しながらコーナリングを楽しもうと思うと、結局オーバルぐらいがちょうどいいことがわかりました。
サブオフィシャルマシンのCRM80だと減速しても再加速が容易だからもっとテクニカルなコースを設定しても良いのだけれど、コースをグネグネさせ始めると300坪ってたいして大きくないな、って気づくことに……。そしてグネグネすると狭くなってオーバーテイクが難しいからね。
だけれどただのオーバルで完結するのも惜しい。「やっぱりジャンプぐらいあっても良いんじゃない?」という提案を取り入れ、新たにそんなフィーチャーを加えてみました。えぇ? カブでジャンプ? ちょっと危ない気もするけどなぁ。
そもそもジャガイモストレートは下り坂のため、途中に小山を作ればそれがジャンプになるとも思ったものの、もっと明確にジャンプスポットにしたかったため丸太を切って重ねました。最初は3段ほど積んで「良いかな」と思ったけど、作ってる段階で「もうちょっとエキサイティングに!」と欲が出て4段積みました。
へんに崩れたりしないように杭を深く打って、インパクトドライバーでビス止め。裏側にもたっぷり土を入れてしっかりと踏み固めました。飛ぶ段階になって崩れたら嫌だもんね! 地獄の草刈りに比べれば楽勝な作業で30分ほどで完成。ありゃ、ちょっと高いかな? アプローチして飛び「降りる」だけの感じだとつまらないから、ちょっと飛び「上がる」感じになるようにアプローチ部の土の傾斜を調整しました。ほっほっほ、こりゃ楽しい!
ジャンプとなるとまずはやっぱりサスペンションがオフロード前提のものが良いだろうと、250のオフ車でアプローチ。低速だとピョンと飛び降りられるけど、スピードが上がってくるとちょっと怖い。「意外にけっこう飛べちゃうぞ!」とすでにビビりが入ってました。
後にオフィシャルマシンのカブ50でアプローチすると、イヤイヤイヤ! これはマジで怖い! やり過ぎだろう! 飛ぶつもりでアプローチしても直前で「うわ! やめとこ!」と左に無理矢理エスケープ。やっぱり丸太3段で良かったんじゃないかなぁ。とはいえ、今のところ試運転の段階だから装備もナシ。ちゃんとヘルメットや各種プロテクターをつけると勇気も出るから、一度ぐらいはちゃんと飛んでみようと思ってます。うー怖っ!
オフィシャルマシンのカブは前回のお話で色々むしったカスタムを施し基本的に完成したのだけど、泥ヨケフラップがついてるとカッコ良いんじゃないかと思い立ちちょっとカスタム。ちょうどよいスポンジがあったからリアフェンダーの後ろにくっつけてみた。おっ! カッコイイ! もっとも、泥が跳ねるほどパワーがないしタイヤもノーマルのオンロードタイヤだからほぼ意味はない。でも簡単に作れてコスト少なく雰囲気が出たから大満足!
もう一つのアップデートはステップを短く切ったこと。ギャラリーコーナーへの進入スライドでバイクを寝かせていくと、まだギリギリコントロール下にある(と思ってる状態)でステップが接地してしまって、リアのトラクションが抜けてスリップダウンしちゃう。まぁ、もしかしたら単純にすでに転んでて、コントロール下を離れてからステップが接地してるのかもしれないけれど、いずれにせよ短く切っておこうとなりました。可倒式じゃないから足首あたりをけっこうぶつけたりして痛いからね。
オンエニーサンデーというあの映画は有名だけれど、その他にも「ウイリーウェンズデー」とか「フラットトラックフライデー」といった、曜日の発音にひっかけた「バイク遊びの日」みたいなのがありますね。ウチは月曜日を「マディマンデー」と設定して、月曜日はバイクで遊ぶ日! と定め……たのはずいぶん前だけど寒くて遊んでなかったなぁ(笑)
もう遅いぐらいだけれど、まずはジャガイモを植えて、あとはスナップエンドウも植えて、さてさて、シーズンインだ。月曜日はカブで泥だらけになろう!