単位となるkm/kgは、1kgの水素で何km走れるか、という意味である。
これまでは、たとえばトヨタMIRAIの場合、諸元表に燃費の項目はない。カタログに書いてあるのは一充填走行距離650kmというだけだ。水素の量も、公称使用圧力70MPaで122.4ℓのタンク容量があること、充填可能水素量は約4.6%と発表されている。
2030年度乗用車燃費基準では燃費測定法について国際基準(WLTP)に基づく測定法(WLTCモード法)を採用したことを受け、従来JC08モード法での計測も許容されていた電気自動車(EV)の電費(Wh/km)についても、ガソリン乗用車等と同様に、国際基準(WLTP)により測定することを義務付ける。
これまでは、義務化されてはいなかったが、たとえば日産リーフはWTLCモードの交流電力量消費率(e+Gで161Wh/km)とWLTCモードの一充填走行距離(e+Gで458km)が表記されている。
単位となるWh/km(ワットアワー・パー・キロメートル)は、1km走るのに何Wh必要か、ということを示している
1. 改正概要
○ 道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)
([1]関係)燃料電池自動車の水素の燃費について、告示で定める方法(WLTCモード法)により測定しなければならないことを定めます。
○ 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(平成14年国土交通省告示第619号)
・([1]関係)保安基準で定める燃料電池自動車の水素の燃費の測定について、WLTCモード法としなければならないことを定めます。
・([2]関係)保安基準で定める電気自動車の電費の測定について、WLTCモード法としなければならないことを定めます。
公布・施行:4月1日(本日)