エンジンのことや車体のこと、足回りのことまでライダーの目線から多角的に解説してくれた。
解説●スズキ株式会社 二輪品質管理部 佐藤洋輔さん
まとめ●北 秀昭(KITA Hideaki)
DOHC化や多気筒化も考えられたが……。スズキが単気筒を選んだ理由とは?
走行テストは日本の真夏を上回る気温45℃のインドで実施。油冷エンジンの耐久性と信頼性はホンモノだ!
「ジクサーSF250」「ジクサー250」のフレームは、ジクサー150用をベースに、メイン部分(黄色い部分)を強化し、ねじり剛性をアップ。ヨーロッパのサーキットにおいて、限界走行テストを繰り返し行ったが、余裕を持った設計と強度が施されており、ハイレベルの安心感をキープ。
「ジクサーSF250」と「ジクサー250」のフレームは共通だが、ハンドルポジションが異なる。これにあわせてたフロントフォークのバネレートと、減衰特性は別々に開発した。
ハンドル位置の高い、ネイキッド仕様の「ジクサー250」は、軽快で素直なハンドリングにセッティング。ハンドル位置の低い、フルカウル仕様の「ジクサーSF250」は、フロントの設置感を高めつつ、積極的な過重移動により旋回力を引き出す、“スポーツ寄り”のハンドリングにセッティングされている。
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まとめ:テストライダーが感じた「ジクサーSF250」「ジクサー250」を食べ物で例えるなら?
バイクビギナーならば、バイクの基本を学んだり、ちょっと遠出のツーリングに出掛けたり。バイク経験者ならば、基本に立ち返ったり、カスタムベースにしたり。
今回、テストライダーとして「ジクサーSF250」「ジクサー250」の開発を担当したわけだが、とにかくシンプルさの中に無限の楽しさを詰め込んだ。性別や年齢を問わず、誰でも無理せず、気負わずにライディングOK。そんな、ちょうどいい塩梅(あんばい)に仕上げられているバイク。それが「ジクサーSF250」「ジクサー250」。この感覚を、ぜひ味わってもらいたい。