走りの良さとコストパフォーマンスの高さで大人気のスズキ・スイフト。ラインアップに、走りを突き詰めた「スイフトスポーツ」も支持も高い。Motor-FanTECHの会員の方々にも多くのオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、よいところをみてみよう。

スイフトスポーツ 現行型(2016年〜)

 現行スイフトスポーツは、4代目(ZC33S型)である。2017年のフランクフルト・ショーでワールドプレミア、その後17年9月に発売開始された。最大の特徴はエンジンだ。先代(3代目ZC32S)の1.6ℓ自然吸気直4エンジン(M16A型)からダウンサイジング過給エンジンの1.4ℓ直4直噴ターボ(K14C型)にエンジンを切り替えている。エンジンのペットネームは「ブースタージェットエンジン」である。ボディサイズは、全幅が1735mmとなり「3ナンバー」サイズとなった。 


 まずは、現行型スイフトスポーツのオーナーレポートから始めよう。

2018年式 セフティーパッケージ「車体の軽さが、運転に余裕を与えてくれる」

ニックネーム:ISO 年式グレード:2018年式 セフティーパッケージ 性別:男性(50代) 居住地域:千葉県

排気量:1400cc トランスミッション:AT


平均燃費:16.0km/ℓ(片道33kmの通勤が90%)


長所:車体が軽いのとトルクフルなエンジンの組み合わせで、運動性能が高い。Dレンジの変則制御が素晴らしい。コーナーリング中にアクセルを緩めてもシフトアップしないところ。


短所:ハンドルのリムの外側は革なのに、内側の下の樹脂面に違和感がある。デザイン優先か!テストドライバーは、何とも思わないの?ブレーキの初期の立ち上がり。慣れれば問題ないが、初めての人は驚くと思います。




評価


外観:★★★★☆ 


室内:★☆☆☆☆ 


走行性能:★★★★☆ 


燃費性能:★★★☆☆ 


装備:★★★☆☆ 


満足度:★★★★☆ 


このクルマの購入を検討している人にひと言


「車体の軽さが、運転に余裕を与えてくれます。室内の質感に問題がありますが、走行性能のコストパフォーマンスは高い車です」

スイフトスポーツ 3代目

 3代目スイフトスポーツは2011年11月に登場。エンジンは、M16A型1.6ℓ直4自然吸気。組み合わせるトランスミッションは6速MTとCVTである。副変速機付きCVTはパドルシフト付き7速マニュアルモードも備えている。

2017年式(ZC32S)「NAエンジンが少なくなるなか、ZC32Sはお買い得」

ニックネーム:THX7539 年式グレード:2017/ZC32S 性別:男性(50代) 居住地域:熊本県

排気量:1600cc トランスミッション:MT


平均燃費:11.1km/ℓ(通勤7割、2月に1回サーキット)


長所:元々ラリーカーのベースマシンなので、頑丈!ボディ剛性が充分あるので、エンジン、脚周りにチューニング資金をつぎ込める!パーツが豊富。


短所:内装の作りがちょっと安ぽい。ノーマルのタイヤサイズが...マイナー。もう少しルーフを低くすると格好いい。




評価


外観:★★★★☆ 


室内:★★★☆☆ 


走行性能:★★★★★ 


燃費性能:★★★☆☆ 


装備:★★★★☆ 


満足度:★★★★★ コスパ最高!


このクルマの購入を検討している人にひと言


「NAエンジンが少なくなるなか、ZC32Sはお買い得だと思います。 良い中古があるのも今のうち!」

2012年型「新車当時170万円としては大満足」

ニックネーム:宗像 均 年式グレード:2012年型 性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県

排気量:1600cc トランスミッション:MT


平均燃費:12〜14km/ℓ(近所への買い物がほとんどで、郊外と高速は燃費が良い。)


長所:なんといっても価格が安い。家族と乗っても苦にならない、ほどほどに引き締まっている脚周り。高回転まできれいに回るわけではないが、常用域(街中)でそれなりのトルクフルなエンジン。使い勝手のよい4ドアハッチバックで軽い車体。


短所:ほぼないが、あえていえば全車追走ではないクルーズコントロール。今まで乗ってきたトヨタから比べると塗装が薄く思われる。1-2速間だけが離れ過ぎ。2〜3年後あたりからミッションオイルを交換してもギヤが入りづらくなった。




評価


外観:★★★★★ タイヤのポテンザとアルミホイールだけでも10万円はするのでは!


室内:★★★★★ 全席シートは良い。後席は評価通り狭い。数年でダッシュボードあたりからビビリ音あり。


走行性能:★★★★★ 当時170万円の車としては合格!ポテンザが良かった。


燃費性能:★★★☆☆ 高速燃費は良い。


装備:★★★★☆ 当時170万円としてはほぼ満足。


満足度:★★★★★ 当時170万円としては大満足。


このクルマの購入を検討している人にひと言


「コスパは最高だと思います(おそらくトヨタにはできないと思います)。ただし、昔の4A-Gのようなエンジンではないです。妻が乗っても実用域も良くて、私が峠で乗っても元気な車です。」

2012年式(ZC32S)「この価格でこの走行性能の車は他にない」

ニックネーム:とーる 年式グレード:2012,ZC32S 性別:男性(40代) 居住地域:群馬県

排気量:1586cc トランスミッション:MT


平均燃費:13.5km/ℓ(ほぼほぼ通勤(主に郊外)高速は15km/ℓ)


長所:軽量でキビキビ走る。6速MTが選べる。スタイルと色(黄色)。


短所:後席と荷室が狭い。




評価


外観:★★★★☆ 黄色が良く似合います。


室内:★★★☆☆ 後席、荷室は他のコンパクトカーと比較して狭いと思います。


走行性能:★★★★★ パワーはさほどありませんが、キビキビと気持ちよく走ります。


燃費性能:★★★★☆ ハイオク仕様ならもう少しパワー&トルクがほしかった。


装備:★★★☆☆ 最新の車と比較すれば遅れている感は否めませんが、この当時の車としては普通だと思います。


満足度:★★★★★ CPはかなり高いと思います。この価格でこの走行性能の車は他に無いと思います。


このクルマの購入を検討している人にひと言


「中古になりますが、楽しく走れる車だと思います。特に運転歴の浅い人にはMTで乗って車の楽しさを知ってもらいたいです」

スイフト 現行型(2016年〜)

 初代スイフト(HT51S型 2000-2006年)は、スズキ・カルタスの後継モデルとして国内では2000年に登場した。


 続く2代目(2004-2010年)は、世界戦略車として開発されたこともあって、走りもデザインもグッとレベルが上がった。プラットフォームも登録車専用の新設計のものを使った。


 3代目(ZC72型2010−2016年)は、2代目の走りの良さに磨きをかけたことと優れたスタイリングで大ヒットを記録した。


 4代目が現行スイフト。2016年に登場している。現行モデルはスズキの新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。3代目と比較しても大幅な軽量化を果たした。パワートレーンに12Vマイルドハイブリッド仕様を設定しているのも現行スイフトの特徴だ。

2019/DAA-ZC43S「AMTだけど変速時のガクガク感はほとんど感じません」

ニックネーム:Minaminokuni 年式グレード:2019/DAA-ZC43S 性別:男性(50代) 居住地域:沖縄県

排気量:1200cc トランスミッション:AT


平均燃費:20.0km/ℓ


長所:燃費が想像したより良い。変速機がCVTではなくAMTだけど,変速時のショックを感じない。


短所:予防安全装置のON-OFF状態の確認が難しい。夜間にセンターコンソールトレーの照明がなく不便。




評価


外観:★★★★★ 


室内:★★★★☆ 


走行性能:★★★★★ 


燃費性能:★★★★★ 


装備:★★★★☆ 


満足度:★★★★★ 


このクルマの購入を検討している人にひと言


「燃費が想像したより良いです。AMTだけど変速時のガクガク感はほとんど感じません」

2018年年式(ZC-13S)「スイスポの圧倒的な動力性能はないがキビキビ走るには充分な動力性能」

ニックネーム:岡坂 隆博 年式グレード:2018年10月 ZC-13S 性別:男性(50代) 居住地域:大阪府

排気量:1000cc トランスミッション:AT


平均燃費:19.0km/ℓ(郊外へドライブ)


長所:1.0ℓターボ、6ATで車重の軽くキビキビ走るところ。重量1t未満、排気量1000cc未満で税金が安い。


短所:停止までのACCが付いていない。夜間の人の検出が出来ない。




評価


外観:★★★★☆ 先代のスイフトよりボリューム感があるところ


室内:★★★★☆ このクラスにしては充分


走行性能:★★★★★ 1.2ℓのハイブリットより圧倒的にキビキビ走れる


燃費性能:★★★★☆ アイドリングストップが付いてないので渋滞路では不利かな


装備:★★★★☆ 停止までのACC、夜間の人の対応が欲しい


満足度:★★★★☆ 安全装備に少し不満があるが概ね満足


このクルマの購入を検討している人にひと言


「マイナーチェンジで安全装備が充実してくれば文句無しに楽しいクルマです。


スイスポの圧倒的な動力性能はないですけど、キビキビ走るには充分な動力性能です」

2017年式RS「パワーは90馬力程度しかないが 回せば快音でなかなか走りが良い」

ニックネーム:池田 明 年式グレード:2017 / RS 性別:男性(50代) 居住地域:福岡県

排気量:1200cc トランスミッション:MT


平均燃費:18.0km/ℓ(通勤7割、ドライブ3割。)


長所:身体に触れる部分で嫌なところがない。シート、シフト、ステアリング、ペダル、すべて。エコランしなくても燃費が良い。エコランすれば20km/ℓを超える。ハイブリッドではないがマニュアルミッションのおかげかも。パワーは90馬力程度しかないが 回せば快音でなかなか走りが良い。


短所:オーディオを消していると どこかで軋みのような低級音が聞こえることもある。




評価


外観:★★★★☆ シンプルで飽きがこない。5ナンバー枠。


室内:★★★★☆ スッキリしていて嫌味が無い。


走行性能:★★★★☆ 必要にして充分。


燃費性能:★★★★☆ 予想以上に好燃費。


装備:★★★★☆ 実際に使える装備が充実しています。


満足度:★★★★☆ これしか無い、そう思えるクルマ。


このクルマの購入を検討している人にひと言


「マニュアル車が乗りたい人なら間違いなくおすすめします。極低速トルクが細いのでマイルドHV付きのマニュアルなら問題無いでしょう。走りを忘れたくない50代以上にはスイフトスポーツよりRSです」

総合評価:走りの良さとコストパフォーマンスの高さが魅力

 スイフト、スイフトスポーツともに、オーナーの満足度は高い。「コストパフォーマンスに優れる」というのがその理由だ。スイフトは、スイスポほどの動力性能はないが、それでも充分以上にキビキビ走るし燃費もいい。またMTの設定があることを購入動機に挙げている人もいた。

ユーザーの平均評価


外観:4.3


室内:4.0


走行性能:4.7


燃費性能:4.3


装備:4.0


満足度:4.3

スイフト 2代目

2005年式1.3ℓ XEスタイル「平均燃費:13.0km/ℓ(19万㎞走りましたが、まだまだ走れそう)」

ニックネーム:kan3 年式グレード:2005年 1.3ℓ XEスタイル 性別:男性(60代〜) 居住地域:神奈川県

排気量:1300cc トランスミッション:AT


平均燃費:13.0km/ℓ(19万㎞走りましたが、まだまだ走れそう)


長所:乗って楽しい、優れた運動性能、優れたハンドリング。コンパクトで使いやすいサイズ。コストパフォーマンスが抜群の低価格。


短所:ショートストロークエンジンで、トルク不足、燃費が良くない。後席が狭い。小物入れが少ない。




評価


外観:★★★★★ 非常に良い


室内:★★★☆☆ 無難


走行性能:★★★★★ ボディーが優秀、エンジンはB/S比でかなりの高回転型 


燃費性能:★★★☆☆ もう少し頑張ってほしい、走りに振り過ぎ。


装備:★★★★★ 満足です


満足度:★★★★★ 良いと思う


このクルマの購入を検討している人にひと言


「アブソーバーはKYBに変えたほうがいい、純正はいまいち。KYBに2回換えた、2度目はスイスポ用(ばねも変えたスイスポ用)結果、ラリー車みたいな感じになった。ばねはノーマルで良いと思います」

情報提供元: MotorFan
記事名:「 スズキ・スイフト ユーザーレポート 燃費は?長所は?短所は?