このreChargeコンセプトには、多くの革新的な特徴があり、それは次の3つのポイントに集約される。
reChargeコンセプトの核は、再充填が可能で生成分解できるトレッドコンパウンドだ。個々のカプセル(カートリッジ)による再充填が可能となるため、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなる。カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセル(カートリッジ)を充填することでトレッドを再生、天候や路面の状態、またドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能にする。AIにより、個々のドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成される。これにより、利用者の用途にあわせ調合されたコンパウンドが生成される。
コンパウンドは、生物由来物質を原料とし、世界で最も強力な天然素材の一つである「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化されている。これにより、耐久性が極めて高く、100%生分解が可能なものとなっている。
再充填可能なカプセルを使うことで、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなるだけでなく、軽量なエアレス・フレームがトレッドを支えるトール・アンド・ナロー形状となる。これは薄くて頑丈なメンテナンスを要さない構造であり、これにより、空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間が無くなる。
ルクセンブルク・グッドイヤーイノベーションセンターの主任デザイナーを務めるSebastien Fontaineは、「グッドイヤー reChargeは、妥協の一切ないコンセプトタイヤです。パーソナライズされ、サステナブル、そして手間要らずで、電動モビリティの一翼を担うと確信しています」と述べている。