同じグループPSAのシトロエンには、かつて「C6」というフラッグシップがあった。2005年から2012年に生産された、じつにシトロエンらしい、アヴァンギャルドなデザインの大型セダンだった。
今回のDS9を見てC6を思い起こした人も多いだろう(? 筆者はそのひとりだ)。C6が日本で販売されていた時期に、「欲しい! けど大きすぎる。ガレージ入らないよ」「欲しい! けど、ちょっと高価すぎ」と思っていた人も多いだろう(筆者はそのひとりだ)。
ということで、ここでは、C6とDS9を単純に並べてみようと思う。パワートレーンが、3.6ℓV6やV6ディーゼルだったC6からE-TENSEという電動化された4WDに進化するなど、さすがに時代の流れは速い。が、ここでは見た目と大きさだけ見ることにする。
なんど、ホイールベースは同一。全長も全幅もほぼ変わらない。(ということは、やはりガレージに入らない・・・)
と言っても、だいぶ趣が異なる。
ホイールベースは同じ2900mmだが、プロポーションがまったくちがうことがわかる。DS9はリヤのオーバーハングが長く、C6はフロントが長い。DS9のエンジンルームには直4エンジンが横置きされるだけで、V6エンジンはラインアップされないはず。そういう理由もあるが、それ以上に、このプロポーションがDSが考える上級セダンのカタチなのだろう。
どちらが好きか、は人それぞれ。(ちなみに、筆者はやはりC6への憧れが消えない)