今回は、ラージクラス、そしてエキゾチック(スーパーカー)のスポーツカーの2019年の販売状況をみてみよう。
クラス分け、なにが「エキゾチック」なのかについては、明確な条件があるわけではないので、そのあたりはご理解いただきたい。また、販売データが出ていないクルマについては、集計に入れていない(日産GT-Rの欧州での2019年販売台数は非公表)。
まず、このカテゴリーの欧州での市場規模は、ざっと年間4万台弱。
トップ10を見ていこう。
ジャガーFタイプは2018年の4122台から3252台と販売台数を落としたが、それでも堂々の第3位だ。日本国内価格はエントリーグレードのクーペが827万円である。
メルセデスAMG GTは、5644台。2018年は3569台でジャガーFタイプに次ぐ第3だったのが、2019年は2位にポジションアップした。2ドアクーペ/ロードスター、そして4ドアクーペもラインアップしたことが販売台数の増加につながった。
ちなみに日本国内価格は2ドアクーペのAMG GTが1698万円だ。
そこで、不動のトップを維持するのは、やはりポルシェ911である。2018年の17057台から若干販売台数を落としたものの、やはりスポーツカーのトップの座は譲らない。日本国内価格、エントリーグレードの911カレラが1359万7222円である。
このポルシェ911の強さをわかりやすくするために、このマーケットのシェアを円グラフにしてみた。すると、ポルシェ911のシェアが43.3%にもなるのだ。