欧州では
CIVIC Type R GT(これが標準のタイプRにあたる)
CIVIC Type R Limited Edition
そして
CIVIC Type R Sport Line
の3つのタイプRが設定された。
進化の内容は日本仕様と同様だ。
欧州・北米の新型シビックタイプRは全モデルに「Active Sound Control(ASC)」を採用する。ASCは原音(生のエキゾーストノート)に加え、スピーカーを介した調整音でサウンドメイキングし、迫力あるエンジンサウンドを演出するシステムだ。ASCは、走行モードが「スポーツ」および「+Rモード」のときは常時作動し、「コンフォート」では加速中のみ作動する。
また、データロガー機能「Honda LogR」も搭載する。インパネ上部の7インチのディスプレイにコーナリング時のGやラップタイムなどを表示し、このデータをスマートフォンに転送することもできる。
スポーツラインおよびASC、Honda LogRは海外仕様モデルのみの設定で、日本仕様への採用は未定だ。
注目は、北米にも日本にも設定がないType R Sport Lineである。写真で見てわかるように、タイプRの象徴とも言える大型リヤスポイラーを小型化している。欧州ホンダのリリースには、「より控えめな(ステルスな)外観(stealther design )としているが、それでも充分な迫力がある。とはいえ、大型リヤスポイラーがちょっと派手すぎ(空力的に効果があるのは充分にわかっていても)と思ってきた人には「ちょっと大人っぽいルックス」は歓迎されるだろう。
軽さと速さを突き詰めたLimited Editionは、世界で限定約1000台と発表されてるが、その内訳は
日本:200台
北米:600台
欧州:100台
(そしておそらくその他で):100台
ということのようだ。それぞれ、Limited Editionを表すシリアルナンバーが刻印されたプレートがシフトブーツ脇に付けられる。
Type R、Type R Sport Lineともに、ドイツでの価格は4万1990ユーロ(1ユーロ=121円換算で約508万円)から、となっている。
北米でのシビックタイプRの価格は、MSRP(標準希望小売価格・税抜で3万6995ドル(1ドル=111円で 410万6445円である。ディスティネーションチャージ(輸送費用)が955ドルとなっているから、日本風に言うと税抜きで3万7950ドル(421万2450円)である。
発売時期は、日米欧ともに今年の夏以降(Limited Editionは秋以降)となる。