発売予定は2020年を予定している。気になる価格は、ドイツ国内で
Honda Jazz 2万2000ユーロ から(1ユーロ =119円換算で261万8000円)
Honda Jazz Crosstar Crosstarが2万6250ユーロ(312万3750円
となっている。
さて、その新型JAZZ(フィット欧州仕様)のスペックを見てみよう。
日本仕様との違い、欧州仕様で明らかになった数字を追ってみよう。
まずは、最高速度と加速性能だ。
欧州仕様の最高速度は175km/h。これは奇しくもトヨタ・ヤリスハイブリッドの欧州仕様と同じ数字である。
0-100km/h加速は、9.4秒。これはヤリス・ハイブリッドの10.5秒より1.1秒速い。
注目は燃費性能だ。
日本仕様のモード燃費は
FIT eHEV BASIC FF
WLTCモード:29.4km/ℓ
市街地モード 30.2km/ℓ
郊外モード 32.4km/ℓ
高速道路モード 27.4km/ℓ
である。これに対して欧州仕様の
JAZZハイブリッドは
Combined(WLTP):4.5ℓ/100km(=22.22km/ℓ)
JAZZ Crosstarハイブリッドは
Combined(WLTP):4.8ℓ/100km(=20.83km/ℓ)
トヨタ新型ヤリスハイブリッドは
Combined(WLTP):3.7ℓ/100km(=27.03km/ℓ)
となっているから、新型ヤリスハイブリッド(欧州仕様)の方が新型JAZZ e:HEVより4.81km/ℓ好燃費である。
日本のWTLCモード燃費より欧州のWLTP複合燃費の方が数値が低い理由については、こちらを参照してほしい。
新型ヤリスハイブリッドが
WLTC(日本)36.0km/ℓ→WLTP(欧州)27.03km/ℓ
新型JAZZ e;HEVが
WLTC(日本)29.4km/ℓ→WLTP(欧州)22.22km/ℓ
ということだから、それぞれ日本仕様の75.1%、75.6%になる。誤差範囲だがJAZZの方が超高速域(WLTPのExtra Highは最高速度130km/h・平均速度92km/h)をヤリスほどは不得意にしていないということになる。
CO2排出量は
JAZZハイブリッドが102g/km(WLTP)
JAZZ Crosstarハイブリッドが110g/km(WLTP)
と発表されている。
新型ヤリスハイブリッドの数値はWLTP86g/kmでNEDCだと64g/kmだ。欧州の95g/km規制はNEDCモードでのものになるから、ホンダJAZZハイブリッドもNEDCモード燃費では95g/kmを下回るのは確実。
ヤリス同様、欧州のホンダにとっては、新型JAZZハイブリッドは重要なモデルなのである。今後、非ハイブリッド版の投入もあるかもしれないが、ホンダとしては95g/kmを下回るハイブリッドモデルの販売に期待したいところだろう。