「チョイソコ」は、複数の利用者の目的地・到着時刻を専用システムにより計算し、複数人が乗り合わせた上で目的地まで効率的に送迎するデマンド型交通で、地図上のルートの計算には、グループ内で培ったカーナビゲーションの技術を応用している。
各務原市では、自治体が運営する公共交通機関として、すでに「ふれあいバス」「ふれあいタクシー」といったデマンド型交通を導入しているが、大型車両が通行できないエリアにおける生活の足の確保などの課題を抱えている。「チョイソコ」の導入により現状の課題を解決し、より快適な地域住民の移動サポートの実現をめざしている。
導入にあたっては、タクシー業者、地域企業の協力を得ながら、2020年10月に同市内の鵜沼南エリアから運行を開始する予定。運転手の効率的な確保や、スポンサー制による資金運用など、「チョイソコ」の特長を活かした持続可能なサービスの拡充を進めていく。
「チョイソコ」は他にも、トヨタの販売店を運営主体とした運営も行っている。2019年12月に発表した兵庫県猪名川町に加え、鹿児島県志布志市(運営:トヨタカローラ鹿児島)と群馬県明和町(運営:群馬トヨタ自動車)でも導入に向けた取り組みを進めている。