PHOTO&REPORT⚫️大家伝(OYA Den)
今やドラレコは、クルマライフの「安心」に欠かせないアイテムであるのは間違いない。実際に装着率も高まっているし、気になって情報収集しているという方も多いことだろう。
できることなら「これがあれば大丈夫」という製品を選びたいというのはユーザーの本音だろうが、「機能的に似たり寄ったりという気がしてしまう」とか「ポイントとなる用途をハッキリと見極められないから決められない」といった声をよく耳にする。
そこでドラレコに関するメーカーの見解が見えてくれば、自ずと選ぶべき製品を定めやすくなるのではないだろうか? そんなことを考えつつ、東京オートサロン2020に出展していた「CELLSTARブース」に突撃取材を敢行してきたぞ。
まず伺ったのは需要の実態。すると「最近は高齢者の方がご自身で取り付けを判断するケースも増えてきていますが、お子様の方で高齢の親御さんのために取り付けを判断するということも増えています。ほかに日ごろ奥様が運転されるので、心配だからとご主人様から取り付けを依頼されるケースも増えていますね」とのこと。こうした実態に対して一番売れているのが、前も後ろも記録できる2カメラモデルだそう。「後方のカメラによってナンバーまでしっかり映せるのがいいところです」という。
さて、CELLSTARではメーカーとして市場のニーズをどう捉えているのだろう? 現状で2カメラモデルが主流だというが、同時にライバルも多いワケである。次なる提案をしていかなければならない立場として、一体どんな機能や製品をプッシュしていこうというのかが気になるところだ。
そのあたり、CELLSTARに関しては今回の出展内容からある程度読み取ることができるだろう。たとえば高感度対応イメージセンサー/ソニー・STARVIS(IMX327)を採用して「夜間超高画質」をポイントとする製品や、フルHDを超える370万画素・WQHDの超高画質を実現した製品を展示していたところから察するに、よりきめ細かく隙のない機能へとレベルを底上げしていくタイミングに来ているのではないかと予測する。
また、CELLSTARはレーダーにも力を入れているメーカーだ。とくにセーフティレーダーという、エリアに合わせた案内機能の充実ぶりは目を見張るものがある。速度取締機がありますよ!というアラートだけではなくて、ここは事故が多いですよ!とか、高速道路の逆走注意!なども知らせてくれる。それに最近のゾーン30という学校近辺などの30km/h規制道路も案内してくれるので、旅行やドライブで知らない土地を訪れたとしても安心して走ることができるのは気になる機能だと言えるだろう。
しかもレーダーからとドラレコを配線でつなぎ、連携させられるのも大きな特徴。ドラレコの電源をレーダーから取るので、煩わしい電源を新たに引いてくる必要がないのも◎だ。ドラレコの映像はレーダー側のモニターで見れるので、ドラレコはモニターなしの小型タイプを選択すればいい。もちろん後方カメラをつないで前後をカバーすることも簡単にできてしまう。
このように拡張性を備え、組み合わせて機能を上乗せしていけるというのは今後の主流となっていく予感がする。やはり使っていくうちに気づくことの多い自分なりの用途に対し、その都度必要な機能だけを上乗せしていければ無駄もなくせるのでオススメだろう。