「VCターボ」は、独自のクランク機構により、圧縮比を高性能に振った8:1から高効率を追求する14:1まで自在に切り替えることを可能とした世界初の量産型エンジン。また、同クランク機構でエンジン振動の抑制を実現したことに加え、振動抑制に必要であったバランスシャフトの廃止を可能としたことで、エンジン高を抑えつつ、1本の偏心シャフトで全ての気筒を制御することにより、高効率と高性能を両立した。
この世界初となる量産可変圧縮比エンジン「VCターボ」を開発したことが高く評価され、「機械振興協会会長賞」受賞に至った。
現在、このCVターボを採用したエンジンを搭載しているのは北米市場で展開されている新型「アルティマ」や「インフィニティQX」。新型アルティマには従来の3.5LV型6気筒自然吸気エンジンに代えて、2.0L直列4気筒直噴ガソリンエンジンとの組み合わせによって、248psと370Nmを引き出す。