ADV150は「限界を超えていく都会の冒険者」というキーワードをコンセプトに開発されたタフかつアクティブなアドベンチャースタイルのスクーター。通勤通学など日常で求められる利便性はもちろんのこと、ツーリングでも楽しめるファンバイクとしての趣味性をも追求した欲張りなニューモデルとなる。
いかにも「オン・オフどっちもいけます!」といった雰囲気を漂わせるルックスの車体を構成するのは高剛性ダブルクレードルフレームで、パワーユニットには耐久性・静粛性・燃費性能がPCXなどでも好評を得ている水冷4ストローク149cc単気筒のeSP(※イーエスピー。低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用したホンダのスクーター用エンジン)を搭載。市街地や高速道路での伸びのある、かつ燃費性能の高い走りを実現しつつ(もちろんアイドリングストップ装備)、ラフな路面で扱い安い低速の力強さを兼ね備えたセッティングを実現している。
また、完全専用設計となる足回りはフロントサスペンションにクラス最長となる130mm、リザーバータンクを備えたリアショックには120mmのストローク量を確保し、荒れた路面や段差にも余裕を持って対応できる追従性を持たせている。
アドベンチャーモデルらしさを見た目からもも盛り上げるブロックパターンのチューブレスタイヤも新開発されたもの。前後に装備されたウェーブディスクとフロントのみコントロールする1チャンネルABSとの組み合わせたブレーキシステムは制動時の安心感も高い。なお、このブレーキには急ブレーキをかけた際に後続車にいち早く緊急事態を知らせるためにハザードランプが高速で点滅する「エマージェンシーストップシグナル」を採用。車体の小ささもあって、後方から高速で近づくドライバーから発見されにくく、追突されると即重大事故につながるライダーには(家族を説得するためにも)嬉しい配慮といえるだろう。
通勤通学といった日常での使用にあたってはフルフェイスヘルメットを飲み込む27Lラゲッジボックス(銘柄によっては収まらないものもあります)や、アクセサリーソケットが付いた2L容量のインナーボックスが役に立つし、新開発されたスライドロック機構で簡単に高さを調整(2段階)出来るフロントスクリーンも嬉しい装備だ。もちろん、Honda SMART Keyシステムにも対応している。
あれもこれもと夢が広がるが、パッと思いつくのは都会を流れる一級河川の河川敷に入り込んで釣り&隠れキャンプを楽しむミニツーリングとかとか? まずは近くのディーラーでカタログを取り寄せるしかないな……。
全長 ✕ 全幅 ✕ 全高(mm):1,960 ✕ 760 ✕ 1,150
軸距(mm) :1,325
最低地上高(mm):165
シート高(mm):795
車両重量(kg):134
乗車定員(人):2
最小回転半径(m):1.9
エンジン種類 :水冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm3):149
内径 ✕ 行程(mm):57.3 ✕ 57.9
圧縮比:10.6
最高出力(kW[PS]/rpm):11[15]/8,500
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm):14[1.4]/6,500
燃料消費率(km/L)
54.5(60)<2名乗車時>国交省届出値・定地燃費
44.1(クラス2-1)<1名乗車時>WMTCモード値(クラス)
燃料タンク容量(L):8.0
変速機形式:無断変速式(Vマチック)
タイヤ
前:110/80-14M/C 53P
後:130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式
前:油圧式ディスク
後:油圧式ディスク
懸架方式
前:テレスコピック式
後:ユニットスイング式
フレーム形式:ダブルクレードル