ボンネット先端に設けた3分割スリットや、ワイドなCピラーも効果的なアクセントとして新型を特徴付けているが、これは1984年に登場してラリー界を席巻した「アウディスポーツクワトロ」へのオマージュであり、ワイドなトレッドと短いオーバーハングにより、スポーティで躍動感あふれるルックスとなっている。
また今回発売のA1スポーツバック35TFSIには、ヘッドライトやポジショニングライト、ターンインジケーター、リヤコンビネーションライトなどすべてにLEDが採用された。
一方インテリアは、「コンパクトクラスで最もスポーティなインテリア」を目標にデザイン。インストルメントパネルを運転席側へとわずかに傾斜した、コックピットという言葉がふさわしいドライバーオリエンテッドな空間を生み出している。
高解像度の10.25インチのフル液晶ディスプレイ式のデジタルインストルメントクラスターをはじめ、オプションの10.1インチのタッチスクリーンを備えたMMIナビゲーションシステムや、アウディバーチャルコックピットを装着すれば、よりスポーティなイメージが高まる。
スマートフォン世代に不可欠なUSB充電ポートは標準装備となり、Apple CarPlayやAndroid Autoが利用可能となるアウディスマートフォンインターフェイスや、ワイヤレスチャージングをオプション設定。また、11個のスピーカーにより高音質を実現するBang &Olufsen 3D サラウンドシステムも、アウディA1として初めてオプション設定された点も特色だ。
今回発売が発表された「35 TFSI」には150psと250Nmを発揮する新開発の1.5L直列4気筒ターボエンジンを搭載。この1.5Lターボは直噴システムに加えて気筒休止システム(COD=シリンダー・オン・デマンド)を採用。7速DCT(Sトロニック)との組み合わせにより、効率的なパワーデリバリーとともに、燃費向上にも寄与する(燃費データは未発表)。モデルバリーエションは「35 TFSIアドバンスド」と「35TFSI Sライン」の2タイプが設定された。
そのほか、上級モデル譲りの運転支援システムを採用したのも新型の魅力。たとえ霧などで視界が悪くても、レーダーセンサーで前方を走るクルマや道路を横断する歩行者など、危険な状況を検知し、警告また必要に応じて緊急自動ブレーキを作動する「アウディプレセンスフロント」を全車に標準装備。
また、オプションの「アウディ プレセンスベーシック」を搭載すれば、万一の際、フロントシートベルトを締め上げ、ウィンドウを自動的に閉じ、ハザードライトを点滅するなど、フルブレーキや衝突に備えて衝撃を緩和する。これ以外にも「アダプティブクルーズコントロール」や「アクティブレーンアシスト」、「ハイビームアシスト」も用意された。
新型A1スポーツバックには250台限定の「1stエディション」が設定された。ベースモデルは「35 TFSIアドバンスド」。エクステリアは、コントラストルーフならびにコントラストパッケージにより、フロントリップ、サイドブレード、エクステリアミラーをミトスブラックメタリックにペイント。またブラックインサートを装着した17インチ5スポークデザインアルミホイールを備えたことで、引き締まったスポーティな印象となっている。
インテリアには、10.1インチのタッチスクリーンを備えたMMIナビゲーションシステムやアウディ バーチャルコックピットを搭載。またコンビニエンスパッケージ(アドバンストキー、リヤビューカメラ、アウディパーキングシステム、デラックスオートマチックコンディショナー、シートヒーターフロント)も装備されている。さらに、数々の先進運転支援システムをセットにしたアシスタンスパッケージ(アクティブレーンアシスト、アダプティブクルーズコントロール、プレセンスベーシック、ハイビームアシスト、ルームミラー自動防眩)も装備され、商品力の高い一台に仕立てられている。
●新型アウディ「A1スポーツバック」モデルラインナップ
・35 TFSIアドバンスド:365万円
・35 TFSI Sライン:391万円
・1stエディション(250台限定):443万円
※車両価格は消費税込み