そう力強く宣言したのは、ルノー・ジャポンを率いる大極 司(だいごく つかさ)社長だ。
そんなコメントも、実車を目の当たりにすれば納得せざるを得ない。全体のシルエットは、好評を博した四代目ルーテシアを踏襲したもので、ヘッドライトなど細部を最新のルノーの、それも上級車種のデザイン原語にアップデート。Bセグメントでありながら、クラスレスな上質感が漂う。
「インテリアは、まずドライバーを優先しました。コクピット全体にソフトな素材を多用して質感を高め、ステアリングの小径化やシフトレバーの短縮などでスポーティに仕立ててあります」と語るのは、フランス本社から来日したデザイン責任者のアンソニー・ロウ氏だ。
「とはいえ、もちろんこのセグメントに求められるユーティリティにも妥協はありません。例えば新型ルーテシアは、室内のストレージ(小物入れなど)だけでクラス最大の26Lものスペースがあるのです。さらにラゲッジスペースは391Lで、こちらもクラス最大です」
新型ルーテシアは2020年前半の日本導入が予定されている。2020年の第3四半期に上陸するというプジョー208との競演が今から楽しみでしかたない。
さらにルノー・ブースには、先ごろデビューしたばかりのメガーヌR.S.トロフィー、そしてマイナーチェンジしたばかりの新型トゥインゴも展示されている。東京モーターショーへの出展を見合わせる海外メーカーが多い中、お隣のアルピーヌ・ブースと合わせ、ルノー&アルピーヌ連合の日本市場に掛ける意気込みが伝わってくる。