東京モーターショーで発表されたSUBARU新型レヴォーグは、デザインコンセプト、VIZIV TOURER CONCEPTがいわゆる「元ネタ」だ。果たしてVIZIV TOURER CONCEPTと新型レヴォーグ、どれほど共通性があるか、比べて見てみよう。

 VIZIV TOURER CONCEPTは、2018年のジュネーブ・モーターショーでワールドプレミアされたデザインコンセプトだ。これが、新型レヴォーグに発展したのは明らかだが、そこはコンセプトカーと市販車。もちろん、市販モデルはサイズもディテールもよりコンベンショナルな方向にならざるをえない。




 では、比べてみよう。

まずは、フロントビューから

VIZIV TOURER CONCEPT

新型レヴォーグ

 フロントのヘキサゴングリル、そこに、六連星のエンブレム、ルーツを航空機メーカーに持つことを示すために左右に伸びた翼を模したライン(スプレッドウィング)は、VIZIV TOURER CONCEPTから受け継いでいる。フロントバンパーの形状も、ヘッドライトの形状もコンセプトモデルのエッセンスをうまく市販モデルに生かしている。




 VIZIV TOURER CONCEPTで特徴的だったフロントとリヤのホイールアーチの形状も新型レヴォーグには生かされている。カーボン製のオーバーフェンダーは市販車には採用されていないが、今後のスポーツモデルや限定モデルで、採用される可能性もあるだろう。

リヤビューはどうだ?

 これもうまくVIZIV TOURER CONCEPTのテイストを生かしている。VIZIV TOURER CONCEPTの方がリヤコンビランプの形状がシンプル。そのかわり、リヤドア自体の開口部の形状が独特だった。市販の新型レヴォーグではリヤコンビランプは、リヤドアにパネルとリヤクオーターパネル分割されている。

サイドビューでサイズを比較してみる

全長×全幅×全高:4775mm×1930mm×1435mm ホイールベース:2730mm

新型レヴォーグのボディサイズは、未発表だが、本サイトの予想では、全長×全幅×全高:2710mm×1800mm×1480mm ホイールベース:2670mm

 サイドビューを見比べてみよう。では、フロントアクスルで位置を合わせてみる。

コンセプトモデルらしくVIZIV TOURER CONCEPTは「長く、幅広く(サイドヴューではわからないが)、低い」。またホイール径も大きい

上がVIZIV TOURER CONCEPT(2018)下が新型レヴォーグ

 VIZIV TOURER CONCEPTのボディサイズは、


4775mm×1930mm×1435mm


ホイールベース:2730mm




 だ。




 重ね合わせた画像から読み取れるのは、VIZIV TOURER CONCEPTの方が新型レヴォーグよりフロントのオーバーハングが短いこと。水平対向エンジンを搭載するために、どうしてもフロントオーバーハングが長くなりがちなのは、スバル・デザインの宿命。コンセプトではイメージ通りの短さにできるが、市販化となるとやはり水平対向エンジン搭載のためのスペースが必要になるということか。




 ちなみに、SGPモデルで2番目に大きい(一番大きいのは「アセント」)新型アウトバックは


全長×全幅×全高:4860mm×1855mm×1680mm


ホイールベース:2745mm


 である。

 せっかくなので、VIZIV TOURER CONCEPTと新型レヴォーグと現行レヴォーグのサイドヴューをお見せしよう。

上からVIZIV TOURER CONCEPTと新型レヴォーグと現行レヴォーグ

 これも、フロントアクスルで合わせてある。ボディサイズ、デザインテイストの変化が読み取れる。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 どちらがカッコいい?スバル新型レヴォーグは、元ネタ、VIZIV TOURER CONCEPTとどう変わったか?【東京モーターショー2019】