では、比べてみよう。
フロントのヘキサゴングリル、そこに、六連星のエンブレム、ルーツを航空機メーカーに持つことを示すために左右に伸びた翼を模したライン(スプレッドウィング)は、VIZIV TOURER CONCEPTから受け継いでいる。フロントバンパーの形状も、ヘッドライトの形状もコンセプトモデルのエッセンスをうまく市販モデルに生かしている。
VIZIV TOURER CONCEPTで特徴的だったフロントとリヤのホイールアーチの形状も新型レヴォーグには生かされている。カーボン製のオーバーフェンダーは市販車には採用されていないが、今後のスポーツモデルや限定モデルで、採用される可能性もあるだろう。
これもうまくVIZIV TOURER CONCEPTのテイストを生かしている。VIZIV TOURER CONCEPTの方がリヤコンビランプの形状がシンプル。そのかわり、リヤドア自体の開口部の形状が独特だった。市販の新型レヴォーグではリヤコンビランプは、リヤドアにパネルとリヤクオーターパネル分割されている。
サイドビューを見比べてみよう。では、フロントアクスルで位置を合わせてみる。
VIZIV TOURER CONCEPTのボディサイズは、
4775mm×1930mm×1435mm
ホイールベース:2730mm
だ。
重ね合わせた画像から読み取れるのは、VIZIV TOURER CONCEPTの方が新型レヴォーグよりフロントのオーバーハングが短いこと。水平対向エンジンを搭載するために、どうしてもフロントオーバーハングが長くなりがちなのは、スバル・デザインの宿命。コンセプトではイメージ通りの短さにできるが、市販化となるとやはり水平対向エンジン搭載のためのスペースが必要になるということか。
ちなみに、SGPモデルで2番目に大きい(一番大きいのは「アセント」)新型アウトバックは
全長×全幅×全高:4860mm×1855mm×1680mm
ホイールベース:2745mm
である。
せっかくなので、VIZIV TOURER CONCEPTと新型レヴォーグと現行レヴォーグのサイドヴューをお見せしよう。
これも、フロントアクスルで合わせてある。ボディサイズ、デザインテイストの変化が読み取れる。