REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
モタードルックのスパルタンな外観、パワフルな8.4馬力の111ccエンジン、贅沢な足周りながら、リーズナブルな価格を実現!
カワサキ KSR110の細部をチェック
レースにも即対応!「KSR110」はゼイタクでスポーティーな機能を、バーゲンプライスにて実現!
KSR110は4速ミッション採用車なのに、AT免許でも乗れるって本当?
スーパーカブ110やクロスカブ110は4速ミッションなのに、AT免許でも乗れるってなんで?「マニュアルクラッチ化」も可能!KSR110はチューニングパーツが豊富だから、イジッても楽しい!
KSR110は、スポーツマフラー、ボアアップキット、マニュアルクラッチキット、スポーツミッションキット、強化型リヤショック等々、誰でも手軽に装着できる、専用ボルトオンパーツも各種ラインナップ。そのため、絶版後もカスタムベースとして非常に人気が高い。
■スポーツマフラー
ノーマルよりも“抜け”を良くすることで、潜在的なエンジンパワーを引き出すことが可能。ノーマルと同じ取り回しのアップタイプ、イメージが大きく変わるダウンタイプなど、様々なタイプがある。
■ボアアップキット
「もう少し(もっと)パワーが欲しい!」という人に最適。KSR110用は125cc、138cc、143cc、160cc、178cc、4バルブバージョンなどがある。
■マニュアルクラッチキット
左手でのクラッチ操作を省いたノーマルの「自動遠心式」を、「マニュアル式」に変更するキットもリリース。市販のクラッチ付きミッション車と同様、スポーティーでキレのある走りが体感できる。
■スポーツミッションキット
ノーマルのKSR110は、「ニュートラル・1速・2速・3速・4速」の順でシフトするボトムニュートラル式。これを一般的なスポーツモデルと同じ、「1速・ニュートラル・2速・3速・4速」の順で、しかもスポーティーなギアレシオでシフトできるキット。ノーマルのギヤ比を一部変更した4速ミッションに加え、5速クロスミッションキット、6速クロスミッションキットもラインナップ。
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マニュアルクラッチ付きのスポーツ仕様 カワサキ KSR PRO(プロ)
左手でのクラッチ操作を省いた「自動遠心式クラッチ」採用のKSR110をベースに、マニュアル式4速リターンミッションを採用した、スポーティーな「KSR PRO(プロ)」。
前後ホイールはKSR110とは異なる、スポーティーかつ軽量な12インチキャストを装備し、フロントカウルなどの外装も変更。なお、KSR PRO(プロ)をベースに、ダート用タイヤやアジャスター付きリアショックを備えた「KSRダート」もあり。「KSR PRO(プロ)」と「KSRダート」はタイカワサキで生産され、日本にも平行輸入されている。価格は30万円前後(2019年10月現在)。
≪KSR110との主な違い≫
・クラッチレバー付きのマニュアルミッションを採用
・下から1速-N(ニュートラル)-2速-3速-4速の「1ダウン3アップ式」の4段リターンミッションを採用
・最高出力を8.4ps→8.6ps、最大トルクを 0.83kgm→0.88kgmにアップ
・始動方式はキックスターターに加え、セルスターターを装備
・肉抜き処理を施した5スポーク型の12インチキャストホイールを採用
・フロントマスク等の外観を変更
・ホイールベースを1165mm→1170mmに拡大
・全長、全幅、全高、シート高を拡大
なお、ギアレシオはKSR110もKSR PRO(プロ)も同じ。
1速 3.000(36/12)
2速 1.937(31/16)
3速 1.350(27/20)
4速 1.087(25/23)
●KSR PRO(プロ)のSPEC
全長:1725mm/全幅:740mm/全幅:1020mm/ホイールベース:1170mm/シート高:750mm/重量:95kg/燃料タンク容量:7.3L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒111cc/ボア×ストローク:53.0mm×50.6mm/圧縮比:9.5/最大出力:8.6ps/8000rpm/最大トルク: 0.88kgm/6000rpm/点火方式:CDI式/変速機:4速リターン/クラッチ:湿式多板マニュアル式/タイヤサイズ:前後100/90-12
カワサキ KSR110 歴代モデルをチェック
国内仕様のファイナルモデル。価格は27万2000円(税込)。外装パーツのカラー変更の他、フロントフォークのアウター部もブラックカラーに変更された。