1958年のC100発売以来、累計1億台以上を販売しているスーパーカブは、世界中の人々に愛されているのはもちろん、日本国内にも大勢のファンを持つ。そんなスーパーカブファンのためのイベントである“カフェカブミーティング”は全国各地で開催されているが、その中でも最大規模を誇っているのが、ホンダウエルカムプラザ青山で行われるカフェカブミーティングin青山だ。今年で23回目となるカフェカブミーティングin青山は、9月14日、15日の2日間に渡って開催され、合計700台のエントリーを集めた。初日の14日に各地から集合したスーパーカブの中から、注目を集めたカスタムカブを紹介してみよう。


REPORT●栗栖国安(KURISU Kuniyasu)


PHOTO●徳永茂(TOKUNAGA Shigeru)

C125ベースをベースにスポーツ性能を大幅強化!

エンジンのボアアップによって軽二輪登録されたC125。パワーアップに対処するため足まわりの強化も図っている

 昨年の発売以来人気急上昇中のC125も数多く参加していた。そうした中からもっとも注目を集めていた車両が、「おしゃれで速い」をコンセプトにカスタムされた見るからにスポーティなこのモデル。実は中身がとんでもないことになっているという。




 スーパーカブのカスタムにおいてエンジン排気量をアップする手法は常套手段だが、たいていが原付二種枠の範囲内に収められている。ところがC125の場合、すでに原付二種いっぱいの排気量を有しているため、エンジン自体をチューニングする例は少ない。しかしこのC125は181ccまでスケールアップし、それに伴い軽二輪登録も行った。


 軽二輪であるからもちろん高速道路が走行可能。そのためETC車載器も装備している。エンジンはスペシャルパーツ武川の181ccボアアップKITを組み込み、オイルクーラーを装備。マフラーはヨシムラ製GP-MAGNUMサイクロンを装着している。大幅にパワーアップしたエンジンは高速走行にも不足はない。


 足まわりに関しては、リアにオーリンズ製の高性能スポーツサスを装備しているが、フロントはノーマルのまま。「下りカーブの進入などで強度不足を感じる」というオーナーは、近々フロントサスにも手を入れる予定だとか。他にも、タコメーターやフォグランプ、ウインドスクリーンなどが装備してあり、ブルートゥースで接続するオーディオまで装備している。走りの良さを追求すると同時に、ツーリングでの快適性も高めているのだ。

エンジンはスペシャルパーツ武川製の181ccボアアップKITが組み込まれ、オイルクーラーも装備。
さらにエキゾースト系にはヨシムラ製GP-MAGNUMサイクロンマフラーを装備


リアサスはオーリンズ製に変更。スポーティな走りにもしっかり対応してくれるとのこと。ただしフロントがノーマルなのでムリはできない、とオーナー談

ノーマルのシングルディスクのまま、ブレーキホースをメッシュタイプに変更し、よりダイレクトな操作性としている

軽二輪登録のため高速走行も可能。そのためETC車載器を搭載している。またスポーティなウインドシールドの装備で、高速走行に備えている




高速道路を利用してのロングツーリングができることから、悪天候に備えてフォグランプを装備。ブルートゥースで接続できるオーディオスピーカーも備え付けている。タンデムシートやサイドバッグといったツーリング向けの装備も抜かりなく取り付けてある

ディズニーキャラクターをカブに融合!

「見る人を明るくしたい!」をコンセプトに、女性オーナーらしく、大好きなディズニーキャラクターを随所にあしらったドレスアップカスタム。ベースはリトルカブの55周年アニバーサリーモデル。アイリスオーヤマのボックスをリアに装着した以外大きな変更はないが、ボディ一面水玉模様で飾り個性を主張している。ちなみにこの水玉、マーブルチョコレートをイメージしているのだとか。このように、ちょっとしたドレスアップで自分流のカスタムを楽しんでいる人は多い。

真っ赤なボディにカラフルな水玉模様が印象的なリトルカブカスタム。女性オーナーならではのかわいらしいドレスアップでオリジナリティを表現

メッシュのカゴにはぬいぐるみが鎮座。カウルに型抜きのデカール配したこだわりっぷり。
シート表皮には、どこかでみたことのあるデザインに。




風防やバッグ類はすべてディズニー仕様。自身はもちろん、コンセプトどおり見る人を楽しませる

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【ホンダC125】これもカブ! 181cc化&二人乗り化しちゃったゴリゴリ仕様