本電波暗室の測定システムは以下の特長を有している。
1. 効率の高い全方位測定
2. MIMOアンテナの通信性能評価
3. ビームフォーミング評価
車両を乗せたターンテーブルを360度回転させながら、疑似基地局タワーを円弧状に移動させ、タワーと車両の距離も変化させることで全方位測定を可能にしている。最大200の周波数ポイントを同時に測定でき、高い測定効率を実現している。さらに、パナソニックアンテナ技術者が、各アンテナの詳細な測定データ解析を行うことにより、複雑なMIMOアンテナやビームフォーミングの通信性能評価の提供が可能。
<車両用電波測定システム概要>
【電波暗室寸法】29 m(D)x 21 m(W)x 9 m(H)
【タワー高さ】8 m
【測定半径】0~7 m
【周波数】700 MHz~9 GHz、 28 GHz帯
※上記以外の周波数対応も可能
【同時測定】200周波数ポイント
【偏波】垂直偏波、 水平偏波
【測定角度】水平角 0~359度、 1度ステップ 仰角 0~90度、 1度ステップ
※1 本施設はパナソニックSNエバリュエーションテクノロジー株式会社所有の設備
※2 Multiple Input Multiple Outputの略:複数のアンテナで送受信することによりデータ通信速度を高速化する技術
※3 特定の方向に電波を集中的に向けることで通信品質を向上させる技術