このGTOパトカー、実は茨城県警だけではなく、警視庁、宮城県警、新潟県警、愛知県警、滋賀県警、奈良県警、広島県警などにも配備されている。通常、個々の都道府県警がこの手の贅沢ともいえるハイパフォーマンスカーをパトカーとして導入する場合は、当然、公費(税金)で購入するのではなく、栃木県警の35GT-RやNSX、神奈川県警のフェアレディZNISMO等のようにメーカーからの寄贈や地域の諸団体、有志の寄付により配備されるケースが多いが、なんと、GTOに関しては公費(国費)で配備されたという。その理由は、1980年から90年代当時、市販車の性能が飛躍的に上がり、従来のパトカーでは性能が追い付かなかったため、警察庁が積極的に高性能車の導入を推進していたからだ。が、最近は、パトカーの性能も上がりクラウンでも十分、対処できるため、高額な高性能車を国費で調達する必要性がなくなっているとか。まさに「古き良き時代の」遺物と言えそうだ。
ちなみに、茨木県警に聞いてみたところ、このGTOレーダーパトカーは、残念ながら勇退してしまったらしい。ぜひ1度、その勇姿(?)を見てみたかったものだ。