これらの路線に設置されているオービスの内訳は、LH/1機、Ls/6機、L/10機と、すべてループコイル式。もちろん、レーダー探知機は効かないが、今日びの探知機は、GPSの位置情報により警告してくれるので、その辺は気にする必要は無い。
それよりも、気をつけたいのが、このエリアの制限速度だ。都心環状線が全線50km/h、それ以外も60km/hと一般道並みだから、90~100km/hですでに危険域となる。いまのところ首都高のオービスが100km/h以下で光ったという話は聞いたことがないが、特にLHとLsは中央装置から作動速度をいくらでもコントロールできる。警察がその気になれば、90km/hで光る(都心環状線)可能性がないわけじゃないのだ。まっ、このエリアの路線は元々、1964年の東京オリンピックに間に合わせるために急造され、道幅が狭い上にきついコーナーも多々ある。思わぬ事故を避けるために、それなりのスピードで走りましょう!
このエリアの設置機種は、LH/5機、Ls/1機、H/3機、L/5機、R/2機と計16機。現存する機種がフルラインナップだ。
最も気をつけたいのが、全線3車線、制限速度80km/の湾岸線。3ヵ所のオービスポイントはすべて東行きだが、中でも危ないのが湾岸環八ICと空港中央IC間に設置されているLHだ。なにしろ空港南トンネルを抜けた100m先に突然現れるので、手前で急ブレーキを踏むドライバーをよく見かける。また、長い側壁が切れたポイントに突然現れる神奈川1号横羽線の下りのL型オービス、そして中央環状線のトンネル内で待ち構える4機のLHもやばい。
とにかく、首都高は「高速道路」という名前が付いているが、道路法上では「自動車専用道路」であり本来なら「一般道」なのだが、なぜか道路交通法では「高速道路」扱いされているから話はややこしい。いずれにしても、決して「高速で走っていい道路」ではないので、その辺を誤解してむやみに飛ばさない方が身のためかもしれませんよ!
INDEX
L:L型オービス(ループコイル式)
H:Hシステム(レーダー式)
LH:LHシステム(ループコイル式)
Ls:首都高専用L型オービス(ループコイル式)
JCT:ジャンクション