※本稿は2016年7月発売の「ルノー・トゥインゴのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様が現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。
ルノー・トゥインゴ
ヘッドレスト一体型のカラフルなファブリックシートを採用。後席の膝前スペースは約80㎜ほどで、頭上には手の平一枚分のゆとりがある。ものすごく広いわけではないが、不満も出ないレベルといえるだろう。
リヤエンジンのため床の位置が高いのが特徴。フロアの幅と奥行きはともにライバル勢より広く、最大時のフロアもフラットで使いやすい。
フォルクスワーゲン up!
ヘッドレスト一体型のファブリックシートを備え、「high up!」には前席シートヒーターも備わる。後席ニースペースは約60㎜でトゥインゴよりも狭い一方、頭上スペースは拳1個分あり、意外とルーミー。
各部寸法はトゥインゴより少し狭い。だが、フロアを上下二段に分けたり、深底にしたり、用途によって使い分けられる可動式デッキボードは便利だ。
フィアット・パンダ
ポップなデザインのファブリックシートはダークグレー/サンドベージュとレッド/ダークグレーの2種類を用意。後席ニースペースは約40㎜と前後には狭いが、頭上は拳2個弱と広く、全高の高さが利いている。
開口部が高く、荷室も天地方向の広さにアドバンテージを有する。後席背もたれの裏側が鉄板剥き出しというのも、むしろ愛嬌と捉えるべきだろう。
フィアット500
ヨーロピアンテイストを感じさせるおしゃれなシートトリムは、グレードに応じて2色用意。後席ニースペースは約40㎜で、頭上スペースは手の平一枚分。Cピラーが近く若干窮屈に感じるが、大人でも実用に適う。
500Cは開口部が極端に狭く、荷物の出し入れに苦労する時もある。ただしフロア自体は平均的なサイズが確保されており、収納力は悪くない。